【冬至料理ー12月】~料理レシピ集金沢から~  
(作り方レシピにリンクできます) 
   
冬至とは、1年の中で一番

昼の時間が短い日

そして夜の長い日のことですね。

  

「冬至の晩は大根畑で音がする」

冬至の頃は最も大根が成長する

時期だという意味だそうです。

ロマンチックです。

 
 
冬至には、日本でも早い時間に暗くなりますが、

北極圏の

ノルウェーやフィンランド、アイスランドなどでは

24時間、太陽が顔を出さない

極夜(きょくや)になります。
 

 
 
古代中国では、冬至の日が1年の始まりの元旦でした。

昔、冬至は太陽の光を浴びる時間が最も少ないので、

太陽は冬至の日を境に生まれ変わる
と考えられていたのだそうです。

太陽の力が最も弱まる日が無事に過ぎ去ることをお祝いしました。


同じような時にあるクリスマスも、実はキリスト教以前のゲルマン人の冬至のお祭りが

キリスト教とミックスして定着したものらしいです。

つまり、イエスキリストの誕生日というより、
太陽の誕生日です。


冬至の日は、年ごとに12月21日だったり、22日だったりと違います。

例えば2020年は12月21日が冬至です。

 
 
冬至には日本では昔から、

いとこ煮を食べたり、ゆず湯に入ったりします。

でも現代ではクリスマスはお祝いしても、

冬至(太陽の誕生日)を

お祝いする人はほとんどいません。

私たちにとって何よりも大切な

お日様に感謝して冬至をお祝いしませんか?

 
 
 
いとこ煮しか知らなかったので、冬至の食べ物について少し調べてみました。


まず、冬至(とうじ)の「と」にからんで、「と」のつく食べ物を食べます。

豆腐(
うふ)・唐辛子(うがらし)・いこ煮


そして、運(うん)がたくさん舞い込んでくるようにと、「ん」のつく食べ物を食べます。

南瓜(な
ーかぼちゃのこと)・寒天(か)・人参(にじん)・銀杏(ぎ)・

金柑(き
)・うど・蓮根(れ)・こにゃく・ピーマ・エリギ……

その他いろいろあります。


日本語ってことば遊びが、なかなか楽しいですね。

そこで冬至の日のメニューを5つ、言葉遊びから考えてみました。

必ずしも全部作る必要はなく、1つだけでも作って冬至らしい夕食にすると季節感が出ます。


また自分で上記の食品から自由に考えてみるのも楽しいですよ。


 
 

かぼちゃと小豆のいとこ煮(冬至メニューその1)


かぼちゃと小豆の煮物をなぜ

”いとこ煮”というのでしょうか?

諸説あるようですが、私はかぼちゃのお母さんと

小豆のお母さんが姉妹なので、

かぼちゃと小豆は”いとこ”だと

勝手に思っています。


レシピ本ではかぼちゃと小豆を一緒に

煮る方法が多いようですが、

別々に煮て、あとでそっとのせた方が

煮崩れなくてきれいに仕上がると思います。


残った小豆煮はタッパーに入れて

冷凍保存しておけば、

お正月にお餅と煮てさっとぜんざいにできます。

 
 
 
またかぼちゃには、栄養が豊富に含まれていて

やはり冬の病気予防に効果的です。
 
 
 
小豆の赤い色は、昔から邪気を払うと

考えられており、人々は太陽が力尽きる冬至に、

小豆を食べることで邪気(悪い気)を祓いました。
 
 
 


湯豆腐鍋(冬至メニューその2)

 

「と」のつく豆腐は

寒い時期なので湯豆腐にします。

最も安上がりでポカポカ温まる鍋料理です。

 
 

エリンギとピーマンのさっと煮(冬至メニューその3)


「ん」のつくエリンギは

きのこの中でも特に食物繊維が多く、

便秘解消に効果があります。
 
 
そして「ん」のつくピーマンは、

粘膜へのウィルスの侵入を抑える働きの他、

寒さのストレスへの抵抗力を高めるビタミンCや

血液の流れをよくして冷え性予防に効果的な

ビタミンEなどの栄養たっぷりの野菜です。


 
 

ゆず寒天ゼリー(冬至メニューその4)




ゆずゼラチンゼリー(冬至メニューその5)

柚子(ゆず)はちょうど12月に最盛期を迎えます。

冬の風邪予防にビタミンCたっぷりの柚子と

「ん」のつく食物繊維が豊富な寒天(かんてん)

またはゼラチンを使って

ゼリーを作ります。

個人的にはゼラチンゼリーが好きですが、

寒天なら上の写真のように皮を利用できるし

ゼラチンゼリーよりもたくさんできます。

 
   
よく言われている「桃栗三年、柿八年」には、

実は続きがあって、「柚子の大馬鹿十八年」です。

大馬鹿と言われている”柚子”ですが

実をつけるまでに長い年月かかるので、

「長年の苦労が実りますように」という

願いも込めることができます。
 
 
 
ゆずを1個買ったら、半分に切って

まず果汁を絞り、皮をゼリー用にちょっぴりだけ

切り取って(皮の苦みが美味しい)

あとの皮はお風呂に浮かせます。

 
 

 柚子湯といえば、たくさんの柚子を丸のままお湯に浮かべるシーンが思い浮かびますが、

これにはちょっと反論があります。


皮だけでなく、実も全部お湯に入れて皮膚がチクチクして痛くなったことがあります。

酸が皮膚に強くあたったんですね。

それ以来、実は絞って果汁にしてゼリーを作って食べ、

皮だけをお湯に浮かべています。

皮には実よりビタミンCが豊富に含まれていますから皮だけでも効果は充分あります。

 
 
日本では、冬至に柚子湯に入ると、

風邪をひかずに冬を越せると言われてきました。

柚子湯に入る習慣は、銭湯ができた

江戸時代から始まりました。

柚子湯には血行を促進して、体を温める効果と

ビタミンCによる美肌効果があります。

皮にもビタミンCはたっぷり含まれています。
 

 
料理レシピ集金沢から  トップページへもどる