【D江戸村でさむらい修行してみた】   

No.1ー東京と日光旅

やけくそじじいとばばあの日本写真旅

                      

2025年11月13日(木)ー5日目

   

部屋のベランダから眺めた鬼怒川です。

上流側(右の写真)には岩がたくさんありますが

下流側(左の写真)ーライン下り乗船場方向にはほとんどありません。

元々はあったらしいのですが、ライン下りのために取り除いたそうです。

取り除いても、大雨が降って洪水になると、大きな岩はまた流れてくるので

その時にはまた取り除かなくてはなりません。

   

朝食前にロビーをうろうろしていたら、短歌が書かれている掛け軸がありました。

「七重八重 花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」


あれれ、この短歌、
一昨日の晩、東京浅草演芸ホールで聞いた落語に出てきた

短歌じゃないですか!……びっくり!……何という偶然。



室町時代の武将の太田道灌が、急な雨宿りで農家を訪ねた時に、

蓑を借りようとしたところ、娘に一輪の山吹の花を差し出されたという話が元になっています。

山吹に実が一つもなっていないことと、蓑が一つもないことをかけて

貧しいことを悲しんでいる歌なのです。

その時に、道灌は怒ったのですが、後になって、娘の「まごころ」を

理解できなかったことを深く後悔しました。

  

ホテル七重八重さんの名前の由来が「まごころ」を歌ったこの短歌だったんですね…なるほど。


朝食もすごいご馳走でした。

バイキングじゃないので、ゆっくり落ちついて食べられました。


   

  

イカのお刺身が金沢より美味しかったです。

  

左の写真は湯波……ゆばっていろいろな料理に使えるんですね。

    

朝食の中で美味しくなかったのは唯一味噌汁でした。

豆腐をこまかーく切ってある(崩れると醜いからですね)のが不味いんです。

お豆腐は大きく切った方が本当の味がします。

崩れてもいいから大きく。

    

左の写真の鍋は、ハムの上に卵を割り入れてハムエッグにするというものです。

こんなにたくさんのおかずがあるのに、この上、卵まで食べられないので

給仕係りのクマリさん(ネパール出身)に卵はいりませんと断ったので

ハムと野菜だけを焼いて食べました。

もちろん今朝も完食。ご馳走様でした。

ネパールの生き神様の名前も”クマリ”なので、その名前が印象的でした。

  
  

お部屋に帰ってから、ホテル七重八重のお茶菓子の「きぬの清流」を

清流(鬼怒川)を見ながら食べました。

あっさりして美味しい。


      

また例によって急須で緑茶を入れて、ペットボトルに注いで

じじいとばばあのお茶を2本作りました。300円の節約。





今日はこの後、チェックアウトなので、お部屋のお掃除をしてくれる人に

サンキューカードを書きました。

どうもネパール人のスタッフが多いホテルのようなので、

スマホのグーグル翻訳で調べてネパール語で書いてみました。

スマホというのは何て素晴らしいものなんでしょうか!!!



9:40にチェックアウトして、宿泊料をデビットカードで払いました。

1泊1人28000円で、2泊2人で115000円でした。

こんなお高いホテルは生まれて初めてでした。

スーツケースをゴロゴロ引っ張って、次の宿泊先の

「ホテルおおるり」に歩いて向かいました。


    

 温泉街を歩いていると……

先日テレビで見た鬼怒川太郎さんのお店を見つけました!


  

鬼怒川太郎さんっておもろい人なんです。

番組スタッフが「このラーメン美味しそうですね。」と言うと、

「大して美味しくないよ。美味しいのはギョーザだけ!」
と堂々と断言していました。

普通は美味しくないとは絶対に言わないでしょう。

本当は太郎さんご自慢のたろうギョーザを食べたかったのですが

まだ営業してない時間でしたから、食べられませんでした。


       
     



ライン下りの乗船場も地図上に出ていますね。

ホテル七重八重からホテルおおるりまで歩いて20分でした。

スーツケースをゴロゴロして歩いたので、グーグルマップの時間通りにはなりません。

こちらのホテルは前払いで、1人9000円×2人=18000円でした。


  

    

タオルや浴衣などの備品は部屋には置いてなくて

自分でロビーの棚から持っていきます。

バスタオルは1枚目までは無料ですが、2枚目からは有料となります。

  
午前中にスーツケースを預けて、歩いて近くの鬼怒楯岩大吊橋に散歩に行きました。



10:30にホテルおおるり出発。


  

  
      

 

鬼怒楯岩大吊橋(きぬたていわおおつりばし)に到着。

鬼怒川温泉街の南部と「楯岩」を結ぶ全長140mの歩行者専用吊橋です。


着いた途端、橋の上の人たちが下に向かって手を振っているのが見えました。

「あーーーライン下りの舟が通る!!!」と気づき、橋の真ん中まで走りました。

ばばあが走ったら、橋がグラグラと相当揺れたかも。


    

  

     

まるで鴨が二羽泳いでいるかのようです。

船頭さんが頭の部分になっています。


     

  

     

橋を渡ったら、鬼怒川温泉のキャラクターの鬼怒太くんの像があって

ミニ楯岩の上がお賽銭置きになっていました。

オープン賽銭箱なのでやはり100円玉はなく、1円・5円・10円でした。


    

橋はすき間のない板張りなんですが、時々、穴(節穴)が開いていて

下の河原の石が見えるのにびっくりしました。

まさか板1枚とは………。

   
  

「楯岩」の楯は戦いの時に使う楯に似ている岩なので名づけられました。

楯岩の頂上には展望台があって、見晴らしがいいらしいので登ってみました。


  

  

分かれ道に

右に行くと楯岩展望台
左に行くと古釜の滝 という看板があり、

まずは展望台へ


      

ああ、これが手彫りのトンネルですね。

案内板によると、このトンネルは
「母なる胎内トンネル」。



トンネルの途中になぜかこんな穴が開いていて、下の景色が見えました。

自然の額縁みたいで素敵でした。


  

  

ばばあは赤ちゃんで、胎内からもうすぐ生まれます。

    

   

   

展望台までもうちょっと。

 

11:20展望台に到着

想像とは全く違い、狭ーい所でしたが、周りの山々や鬼怒川温泉街が一望できました。




展望台にいたら、中国語らしき言葉を話しているグループがいたので

簡単な中国語で話しかけてみたら、やっぱり中国人でした。

ばばあ「ウォー シー リーベンレン ニーナー? 私は日本人ですがあなたは?」

その人「ウォー シー チョングォ レン 私は中国人です。」

ばばあ「ニィー ハオ マー? お元気ですか?」

その人「ハオハオ 元気ですよ。」

ばばあが疲ーれた顔して「ブーハオ  元気じゃないです。」と言ったら

笑われたのが面白かった。

   

  
展望台から「手の届く枝」と「手の届きそうにない枝」に

おみくじが結んでありました……何のために???

2メートル先の絶対に届かないような枝に
どうやっておみくじをつけたものか???

へたしたら、下に落ちてしまいます。


  

しかも五円玉もいっぱい……

財布を見てみたら、
奇跡的に五円玉が1つだけあったので、私も枝に通してみました。

  

私たちのホテルおおるりが見えました。ヤッホー!

      

展望台から降ります。

  

  

 左上の写真の土砂崩れ防止用のコンクリート壁を見て、

じじいが変なことを言ったので滅茶苦茶笑いました。

「あれが鬼怒楯岩か」……
 

  

     

昔、トンネルがなかった時代は今はわずかに痕跡が残る階段を登って山を越えていました。

この階段を登って山を超えてみたかった……。


  

  

橋に戻る前に、せっかくなので今度は左側の古釜の滝に行ってみました。

   

きゃー こんなとこでが出没したら、どうすればいい……

     

熊出没におびえながらも、来てよかったー!!!

素晴らしい池でした。


  

  
 

 
 

橋まで戻ります。

  



橋のすぐそばのカフェーで足湯があるということを調べてあったので

行ってみたら、あいにくお休みでした。

  

  

日光名物の「日光プリン」(1つ500円×2個=1000円)を食べました。

空きビンを捨ててしまうのはもったいないので、金沢に持って帰ることにしました。

4歳の孫に牛乳を入れて、
昔懐かしいビンの牛乳を飲ませたいばばあでした。

こんなかわいいビンの牛乳なら、チビ子でも全部飲めるので。

 
  

鬼怒川温泉街を歩いていたら、こんなお店がありました。

金沢なら絶対にないような昭和なお店。


  
      
        

昨日と同じく、鬼怒川温泉駅構内でフリーパスチケット(2人で1640円)を買って

1:30発のバスに乗って日光江戸村に行きます。




  

日光江戸村に到着。

車の駐車料金を払うゲートが江戸時代の籠みたいで素敵です。

関東地方に住んでいる人なら、修学旅行などで行ったことがある人が多いそうです。


  

さりげなく江戸の住人が歩いていますが、

その歩き方や目線が江戸っぽい……と感じるのは気のせい?

いいえ、きっと歩くのも演技しています。


  

通行手形(入場券)を買おうとしたら、左下の写真の粋なスタッフのお兄さんが

「もうちょっとで
午後2時からの午後料金になるのでもう少しお待ちください。」

普通は1人5800両ですが、午後料金は3000
で随分お得です。

2人で
6000両なり。

江戸時代の幕末で1両=1万円だったので、
6000万円払ったことになります(笑)。

日光江戸村の中は江戸時代なので、お金の単位も
ではなくになります。

  

   

  かっこいい通行手形を門番のお兄さんに見せて中に入りました。

   

    

下駄屋のディスプレイがかっこいい!



新選組に変装していらっしゃるお客さんですが

座り方が新選組っぽくてかっこいいと思います。


  

外国の子ども忍者ですが、足元がスニーカーというのが残念ポイント。

    

   

自分の中のイメージ(というか時代劇の世界)通りの江戸の街並みなのですが

道路が舗装されているので、現実に戻されないように地面を見ないようにします。

それに対して、テレビや映画の時代劇では土埃とか見えるので、舗装されていないと思います。


  

美味しそうな匂いがしてきました。

炭火焼きのお店がありました。

「山くじら焼き」を1つ(700両)注文して2人でシェアーしました。

「山くじら」というのは江戸時代の隠語で、昔は猪(いのしい)肉のことでしたが、

今は豚肉です。

江戸時代は食肉が禁じられていたので、許可されていた鯨のように

食べられていました。

江戸の町で
こっそり肉を食べたら、美味しさも増しました。

   

タイムスリップして700両をデビットカードで支払いました。

    

金髪外国人の素浪人が通ります。

  

ここが行きたかった「侍修行館」です。

ここは入場券があれば
無料で修行できます。

午後2:50のに予約することにしました。

10分前の2:40から受付です。

「しばし待たれよ。」

よかった……次は午後4:10までありませんでした。


  

  左の欧米系の少年は侍修行体験したかったのですが、

2:50の予約分はもういっぱい(6人定員)になったので次は

4:10まで待たなければならないことを侍スタッフが英語で説明しています。

やはり
侍修行は人気なので、江戸村に着いたらすぐに予約しておかないと

こういうことになるんだと思いました。


  

  

「いざ! 」さあ、2:50になりました。

30分間の修行です。

礼儀作法から始まり、刀のさやからの出し方としまい方、
血の振り切り方(怖い)

一通り、教えてもらった後、ひとりひとり指南役(先生)の前でやりました。

6人の侍修行者のうち、最初の女性は、刀さばきがとても上手で、指南役が

「剣道をしていますか?」と質問したら、「昔子どもの時ですが剣道をしていました。」と。

やっぱりそういうことって自然と身につくんですね。

いよいよじじいの番になりました。


   

ここからは「侍言葉」で!!!

礼!……「拙者、じじい侍でござる。」

    

    

最後に紙風船(人のかわり)を刀で切って割ります。

集中力が必要です。


   

指南役「大儀であった。」(ご苦労様)

    

次は”ばばあ侍”参上……「いざ!」

真剣ではないものの、刀って重いものだと思いました。

指南役に丁寧に教えて頂きました。

「教えて頂き、かたじけない」(ありがとうの意味)


    

礼!……「拙者、ばばあ侍でござる。」

   

   

    

紙風船、一発で切りました。指南役が「お見事!」

ばばあ 「お褒めいただき、恐悦至極にございます。」


   

   

    

  

左の建物は御不浄(トイレ)でござる。

  

  

こちらは大岡越前で有名な「南町奉行所」です。

喜劇仕立ての芝居を無料で見ることができます。


  

    

  

  
  

  

この紙は「投げ銭」用の紙で、入口でもらいました。

この紙にお金をつつんで、投げ銭(チップ)するという
「投げ銭体験」です。

  

ここでおせんべいの手焼き体験をしてみることにしました。

1枚250両で2人でシェアーして食べました。

こちらのお店は本来の江戸らしく、


タイムスリップしてデジタル支払いはできず現金
でした。

  

焼きたては美味しかった。

昔、ばばあのおばあちゃんが炭でお餅を焼いてくれたのを思い出しました。

おばあちゃんのぽたぽた焼き……

オーブントースターでチンして焼くのとは香ばしさが全然違うし、炭のいい匂いクンクン


     

江戸時代の便利箱(上)と現代の便利箱(下)です。

現代のは私たちの家で30年前から使っている便利箱です。

    


    

 水戸黄門に必ず登場する「越後屋」がありました!!!

あのワルの越後屋です。中には越後屋文左衛門がいて 
「お主も悪よのう」

と言うのかと思ったら誰もお店の人がいませんでした。

「袖の下まんじゅう」(賄賂)も売っていませんでした……がっかり……


      

午後4:48のバスで鬼怒川温泉駅に帰りました。

バス停にはなんと巨大なセラミックヒーターのようなものがあって温かかったです。


  


次女夫婦が以前江戸村に行って、若侍と町娘に変身しました。

1日中いるのなら、変身したいですが、午後だけなので変身しませんでした。


今回は時間がなかったのですが、今度来る時はぜひ変装(有料)したいです。

「富山の薬売り」か「鼠小僧」がいいかな……「女浪人」や「虚無僧」もいいな。

それと日本刀を鍛冶屋が作るのと地獄寺を見学したいと思います。(無料)


     

午後5:30ホテルおおるりに到着。

このホテルはカードはだめで、現金のみと聞いていました。

カードはホテル側が手数料をカード会社に払わなければなりませんから

最近は現金のみにするホテルも多いらしいです。

フロントはベトナム出身の男性で、先払いでした。

1泊1人9000円×2人=18000円でした。

荷物もフロントから部屋へ自分で運びました。

そして部屋に行く前に、自分でバスタオルやゆかたをロビーの棚から

持っていくというシステムでした。ビジネスホテル風でいいと思います。

ゆかたは柄を選べて、大きさもM L LLから選べます。

バスタオルは1人1枚までで、追加のバスタオルは1枚50円でしたから

ケチケチと1枚を乾かして、もう1回使うことにしました(笑)。

翌朝のチェックアウトは9:30までなので注意です。

電子レンジや自動販売機にはアイスクリームなんかもありました。

コインランドリーもあって、1回200円。


  

  

 

夕食は大宴会場でバイキング。

  

当然ですが、高価な湯波料理はない庶民的なおかずでしたが美味しかった。

特にローストビーフとかぼちゃの煮物。

でもお刺身は× ケーキも×



夕食後、お風呂に行きました。

ここのお風呂は3つあって、

@大浴場(2階)A露天風呂(1階)B天空貸切り露天風呂(屋上)2箇所

Bは無料ですが、30分までで、予約が必要でした。

Bに入ってみたかったですが、何時から何時までときちっと決まっているので

めんどくさく、やめて、Aの露天風呂に行ってみました。

すると誰もいなくて、ずっと1人きり……。

気持ち悪い彫刻が赤や青でライトアップされていて怖くて楽しい……。

お風呂なので写真がないのが残念です。


 
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