【B金物屋で三段式お弁当箱を買った】 〜70歳からのインド旅 死ぬまでにインド!〜 |
2024年2月24日(土) | |
今日はジャイナ教寺院に行きます。 途中、いろいろなものを見ました。 小さいガスボンベを運んでいます。 日本ではプロパンガスを屋外に置いて、そこからガス管で台所まで ガスを引いていますが、インドの場合、このガスボンベの上に直接 鍋やフライパンを置いて使っています。ちょっとこわいでしょ? 使っているところをインドで見たわけではないのですが、 スリランカで家庭訪問した時に見たのでわかります。 |
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右の写真は2014年にスリランカで撮った写真です。 こんな風にフライパンを直接のせて使います。 過熱して爆発したら…… |
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ジャイナ教寺院の前に、牛が繋がれています。 野良牛ではありません。 インドでまだ野良牛を見たことがありません。 47年前は野良牛やら、象やラクダがいっぱいいたという話を 夫から聞いていて、今回まだ見ていないので残念です。 空にはなんと孔雀も飛んでいたらしいです。 50年近く経って、やはりインドは変わったんでしょうか? |
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ジャイナ教寺院にやってきました。 ジャイナ教は仏教と同じ時期に、仏教同様にカースト制度を否定するものと して誕生した宗教です。 非殺生・非暴力を旨として、その開祖は全てを捨てて、全裸・無一文で 修行して悟りを得たとされています。 無意味に裸になっているわけではありません。 ヒンドゥー教の寺院と比べると、静かで落ち着いている雰囲気でした。 ジャインテンプルはジャイナ教信者ではない観光客でも、中を拝観することが できると聞いたので、どうしても来てみたかったんです。 ジャイナ教の信者は、農業に従事できません。農業は畑を耕している時に 虫を殺してしまうかもしれず、非殺生に反する可能性があるからです。 そこで非殺生に反することのない商業や貴金属業に従事する信者が 多いのですが、彼らはうそをつかないことから信用されるので、 経済的に成功することが多いのだそうです。 ユダヤ商人や華僑(中国人)もインドのジャイナ教商人には かなわないそうです。 異教徒との結婚は認められていないので、ジャイナ教信者同士が 夫婦とならない限り、信者は増えていきません。 |
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寺の手前に小さなお寺があって、象の像がありました。 象は草食なので、非殺生というジャイナ教のシンボルなのだそうです。 ジャイナ教の厳しい菜食主義 土の中で育つ野菜(じゃが芋・玉ねぎ・人参・大根・にんにくなど)は 植物全体を殺してしまうと考えるので食べません。 水を飲む時も、白い布で水を濾して飲むのは、水の中の目に見えない 小さな生き物を一緒に飲まないようにするため。 道を歩く時は、虫を踏まないように、ほうきで足元を履きながら歩く。 じゃあ、象はあの大きな足でドシンドシンと多分、たくさんの虫を踏みつぶして 歩いていると思いますが、それはどうなるんでしょうか。 ちなみに農業だけでなく、木こりもだめなんだそうです。 それは小鳥の巣や卵のある木も切ってしまうからです。 自分は虫を殺すから農業したくないけど、じゃあ、他人が殺すのならいいのか って思いませんか? 変でしょう? 植物には神経組織がないから、ものを考えられないから 植物を食べるのはいいということですかね。 でも野菜も生きているんだから、必要以上に買ったりせず、 大切に食べることが本当の不殺生ということではないでしょうか? |
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ジャイナ教は紀元前2500年、仏教と同じ頃に生まれた宗教です。 宗祖はマハーヴィーラで、釈迦(仏陀)と同じく、クシャトリア出身です。 カースト制度では上から順番にバラモン(聖職者)・クシャトリア(武士・貴族)・ バイシャ(庶民)・スードラに分けられています。 クシャトリアは政治や行政で中心的な位置にいますが、 バラモンほどには尊敬されておらず、 あくまでもバラモンに従わなければなりませんでした。 1950年にカースト制度は廃止されたはずですが、今も存在しています。 同じ時に、仏教の釈迦とジャイナ教のマハーヴィーラがカースト制のある ヒンズー教に抵抗したというのが面白いと思います。 マハーヴィーラの像が全裸が多いのは無一文の戒律を表しているからです。 現在でもジャイナ教の修行僧は全裸で歩いているといいますが、 日本なら逮捕されます。 |
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右の写真の文章をグーグルカメラで翻訳してみましたが、何のことやらチンプンカンプンでした。 |
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ジャイナ教5つの教え @生き物を殺してはいけない 植物も生き物じゃないかなと思いますが。 Aうそをついてはいけない 時には必要なうそもあるでしょう。 B盗んではいけない C結婚以外の男女交際はしてはならない D必要最小限の物以外は持ってはならない 他にも 車にも飛行機にも乗ってはならない。 お風呂に入ったらいけないし、石鹸を使ってはならない。 西洋医学の薬は動物実験をしているので飲んではならない。 ダイヤモンドは自分は掘らないけど、誰かに掘らせるのはいい。 ジャイナ教徒はダイヤモンド商人が多い(偽善的じゃないですか?) 女児の妊娠中絶が多い(”生き物を殺してはいけない”に反しています!) 男1000人に対して女850人の割合 |
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ジャイナ教寺院の柱は1本だけが傾いていると聞きましたが、 本当でしょうか? わかりませんでした。 なぜ傾いているかというと、完全なものは神だけなので わざと傾けて作られています。 その方法で家を建てると地震国日本の家はすぐに潰れます。 |
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ジャイナ教寺院の中に入ってみることにしました。 靴はもちろん脱いで入ります。 中は写真撮影禁止です。 |
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寺院の中に入ると、儀式みたいなことが行われていました。 お米で卍の形を右手の薬指で描いていました。 インドのグジャラート州の結婚式では、お米で卍を描いて、その上に椅子を置いて 花婿が座るという儀式が行われているそうです。 グジャラート州にはジャイナ教の聖地の山があります。 |
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なぜ、ナチスみたいな卍を描いているのかがわからなかったので、 帰国してから調べてみました。 ジャイナ教のマークはナチスのカギ十字(ハーケンクロイツ)に似ています。 卍は世界の多くの文化や宗教でシンボルとして使用されていて、 ヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教などの宗教的象徴、 日本では家紋や地図記号(寺のマーク)としても使用されています。 インドでは卍は現在でも建物の竣工式や新車の安全祈願などに 吉祥の印としてよく使われているようです。 ナチスが党のシンボルとしてとして、ハーケンクロイツを採用したことによって 卍は幸運のシンボルからナチスの象徴とみなされるようになってしまいました。 |
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ジャイナ教の旗 |
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お昼頃になったら、おやつみたいな食べ物をすすめられました。 調理前の日清焼きそばみたいなものと、甘いお菓子でした。 せっかくなので、みんなで頂きました。 |
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インドは世界最大の菜食主義(ベジタリアン)国家です。 人間だけではなく、動物にもアヒンサー(非暴力・不殺生)という 考え方に基づいています。 紀元前5世紀頃、インドでは肉食が好まれ、いけにえの風習もありましたが、 仏陀とマハーヴィーラ(ジャイナ教の開祖)は不殺生を説きました。 |
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フレンドリーなドクターのシータ先生ともお話させて頂きました。 本当のことを言うと「先生は動物実験をする西洋医学じゃなくて 東洋医学のお医者さんですか?」と聞きたかったのですが 聞けませんでした。 |
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お供えを作っているお坊さんです。 口を布で覆っているのは、空気中の小さな生き物を殺さないようにでしょうか。 |
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「ショーチャーレー カハ〜ンヘ?(トイレはどこですか?)」とヒンディー語で お寺のスタッフに聞いてみました。 インド人は節水に努めていて、おしっこ程度で水を流してはいけないと しつける親も多いそうです。 私も、夫と同じような時にトイレに入る時には、お互いに「流さなくていいよ〜」 言い合います。水がもったいないですからね。 |
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ジャイナ教の寺院では全裸スッポンポンの開祖が彫られることが多く、 インドでスッポンポンの像を見たら ジャイナ教だと思って間違いないらしいです。 現在でも全裸で修行している信者もいるそうで、 暑い国だからできることですよね。 以前読んだ本に、バンガロールのゴーマテーシュマラ(ジャイナ教2代目) の像のことが書いてあって面白いなと思って行ってみたいと思いました。 ご本尊はスッポンポンで立っていて、一つの石で彫られています。 肌がスベスベなのは12年ごとの全身美容のおかげで、 牛乳・バター・ヨーグルト・白檀・金貨・銀貨でパックします。 牛乳の時は真っ白になり、白檀粉だと黄色に、金貨だと金色に輝くそうです |
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道を歩いていたら、変なものを見つけました。 唐辛子とレモンを糸で綴じてあるものです。 これは車や船につける交通安全のためのお守りみたいなものらしいです。 |
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これは何ですか?とインド人に聞いたら、 「不運を吸って中に”不運”が入っているから、落ちていても拾ったらダメ!」と 英語で注意されました。 私は”不運”を拾ってしまいました……トホホ |
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インドで買いたい自分用のお土産…それは三段式のお弁当箱でした。 今日はそれを買いに金物屋に行きます。 インドでは昼食はお弁当箱に入れて、同僚や友達と分け合うそうです。 外食ならタブーなものを食べてしまうかもしれませんが、 手作り弁当ならその心配はありません。 また卑しいカーストの低い人の手を経たものは食べたくないというのも理由です。 日本ではそんな理由で外食しないという人はほとんどいません。 添加物がたくさん入っているからコンビニ弁当は買わない人はいても、 誰か自分の知らない人が作っているから買わないという人はいません。 |
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最下段にカレー、中段にチャパティーやご飯、上段に甘い薬味を入れます。 本当は三段式のお弁当箱で”鍵がかかる”のがよかったんですが、ありませんでした。 小さい方のお弁当箱を買いました。「イエ ディージェ(これを下さい)」 よかった〜! うれしい。 |
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日本に帰国後、ドライカレーを三段式お弁当箱に入れて食べました。 意外にもたくさん入りました。 一番下の段にドライカレー、真ん中の段にご飯、 上の段にアチャール(漬物)のらっきょうと アチャールじゃないけど高野豆腐の煮物を入れてみました。 本当は鍵つきのお弁当箱がほしかったんですが、ありませんでした。 インドでは家で作ったお弁当をオフィスや学校まで届ける宅配サービスが 発達していたので、鍵つきになったらしいです。 |
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散歩していると、こんな面白いお店がありました。 「イミテーション ジュエリー」のお店です。 堂々と「にせものの宝石」と書いてあるのがいいですね。 |
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もう1つ、インドで自分のために買いたかったもの…それはスラーヒー(水瓶)です。 素焼きのお店を探しましたが、なかなか見つかりませんでしたが、 ありました! 後で地図で見てみたら、意外と近いところでした。 |
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ついに素焼きのお店を見つけました!!! | |
表面に細かい穴が開いている素焼きの水瓶には、染み出した水が 蒸発する時の気化熱によって、中の水が外気温よりも 冷たくなるという性質があります。 中の水がしっとりとにじみ出て、水の膜が外気に触れると、 たちまち蒸発して、水瓶を冷やすことを繰り返すことで水が冷えていきます。 1時間もすると、冷たいおいしい水になります。 自然の力を利用した冷水器なんていいじゃないですか! これがどうしても欲しかったので、小さいのを買いました(100ルピー)。 |
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このスラーヒーを買いました。 |
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スラーヒーを買ってから、街を歩いていると、 驚いたことに、スラーヒーがあちこちのお店の軒先にあったんです! スラーヒーは今はもうほとんど使われていないとばかり思っていたのに 実際に使われているのを見て、うれしかった。 風通しのいい所に、コップと一緒に置いてありました〜!!! |
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あっ……また交通安全お守りがありました。 でも拾ったらダメなんでした。 |
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よく歩いて、のどが渇いたので、ジュース屋さんで一服することにしました。 フルサイズがサース(60)ルピー、 ハーフサイズがティース(30)ルピーです。 |
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右の赤いのは日本では飲めないざくろジュースです。 美味しかったです。 |
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パイナップルジュースも最高! |
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夫はココナッツにストローをさして飲むココナッツジュースに 憧れていましたが、運悪く、西瓜ジュースを飲んだ直後に見つけたので お腹いっぱいで飲めませんでした。 全てはタイミングです。 |
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ここはバス停です。 バスに乗るつもりもないのに、バス停のベンチで一休みしました。 |
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お隣に座った人が何かカリカリと食べているので、チラチラっと見ていたら、 「どうぞどうぞ」とピーナッツを分けてくれました。 欲しそうに見えたんでしょうね。 はずかしい! アチャー(美味しかった)。 |
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大きなスーパーマーケットがあったので、興味津々で入ってみました。 日本でもおなじみの”ロッテ チョコパイ”がありました。 インスタントラーメンは”マサラ”(辛い)やつか。? |
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コーラは8ルピーではありません。 40ルピーのコーラが8ルピー割引きで32ルピーですよってことでしょうかね。 |
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生理用品は599ルピー(日本円なら1100円くらい)と、とても高い。 お米は10s 739ルピー(日本円で1300円)。 日本だと10kg 4000円くらいはします。 |
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インドのサリーの布地はとても素敵なのに、 なぜか普通のTシャツなんかの柄は変です。 洗濯機は昔懐かしい二層式でした。 |
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レジで買ったものを入れるビニール袋がほしいとレジ係に言ったら、 何を勘違いしたのか、バケツを持ってきました(笑)。 |
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