象さん♪象さん♪に乗ってみた


 【60歳からのスリランカ一人旅】

  象に乗る前にトイレを済ませておかなきゃと思い、トイレの場所を聞くと、「ナチュラルトイレが小屋の裏にあるよ。」と言われ、ショック! でも象に乗っている時にしたくなったら困るので、小屋の裏の自然トイレ(地面)に行きましたが。誰か来たら、おしまいの場所でした(人がいる場所から7〜8メートル)でも、日本に帰ってきたら、It's all good experience.(何でも経験)と思える様になりました。

  本当はシギリアロックをバックに象に乗りたかったのですが、ペラヘラ祭りの為、象が全員キャンディへ行っていて留守なので、レイクサイド(湖のほとり)で象に乗ることになりました。左が私、右がイギリス人のお父さんです。ああ、それにしてもシギリアロックをバックに写真撮りたかった〜。でもペラヘラ祭りの時には、スリランカ中から象が集められるとガイドブックに書いてありましたが、それは本当でした。
  象の名前はラーニくんです
マフィート(象使い)さんが象さんに命令している言葉です
   ダハッ   進め(特にこれはよく使っていました)
   メヘダハ  戻れ
   オー    止まれ
   ウデリ   鼻を上げよ
  ネット情報によると、象には一人で乗り、たずな(ひも)を離すと落ちてしまい、骨折してしまいましたとか書いてあったので、結構心配しましたが、ちゃんと四角い柵みたいなものがついていて危なくないようになっていました。心配して損しました。左側に私とイギリス人男性、右側にその人の奥さんと子供二人の計5人で乗りました。象の振動で、体があっちいったり、こっちいったりでなかなかハードな乗り心地でした。イギリス人のお父さんと話して楽しかったです。非常にわかりやすい英語で話してくれました。
  象に乗っている写真を撮ってもらうために、カメラ係の人が一緒に付いて歩くので、その人にカメラを預けました。ほんの4〜5枚しか撮ってくれなくて、不満でした。フィルムカメラじゃないんだから、もっと撮ってほしいのに。
Don't be so stingy! (けちけちしないで〜)
と言いたかったけど、もちろん言ってません。
  象から降りてから、象使いとカメラ係の人から、チップを要求されたので100ルピーあげようとしたら、少なすぎると受け取らないので、イギリス人のお父さんと こそこそっと相談し、200ルピーずつあげることにしました。ああ、チップってめんどくさい。最初からチケットの中に含まれていれば楽なのに。日本はチップ社会じゃないからむずかしい。
  シギリアからキャンディへ 向かう途中、前のトラックに象が載っていました。キャンディのペラヘラ祭りに出演する象を運んでいるのでした。昔はトラックではなく、野宿しながら何日もかけて歩いてキャンディへ旅したらしいです。ドライバーによると、象は一日に2時間眠ればOKだそうで元気なものです。
  象さんがしっぽをブラブラさせているのが、かわいいですね。
  内戦時代に地雷で足をやられた象もいる ビンナワラの象の孤児院です。親を亡くしたり、はぐれてしまった子象を保護している施設です。生育した象はその後、寺院や象使いの元へと引き取られていく仕組みになっています。
  象についての興味深い話があります(ムツゴロウさんの本より)オスには年に一度、マストと呼ばれる期間があります。この期間、オスは凶暴になり、どんなエキスパートでも近寄れません。象使いも踏みつぶされて殺されることもあるのです。狂う季節です。その間象は額の上部から黒い汁を出します。
  スリランカに来て、そのことをぜひ聞いてみたかったので、象使いの人に象のどこから黒い汁がでるのかを聞いてみましたが、その人は英語がわからず。ドライバーにシンハラ語で聞いてもらったら、耳の横から出るとのことでした。Ear Sideからです。
  もう1つ、ムツゴロウさんの本から
象使い(マフィート)にとって最も不名誉なのは、クビになることです。クビになると、持ち主を恨んで、深夜、象の皮膚に針を打ち込むのです。しかも人の乗る部分に埋めます。新しいマフィートが乗ると、象は痛いので暴れ、振り落として殺してしまうのです。
とありますが、これって本当かな? この点については、象使いの人に聞くのも微妙だし、誰にも聞くことができませんでした。 
  年寄り象は 鼻や耳の色が灰色ではなくピンクになっていきます。男の子がおそるおそる象に近寄っていきました。私も心配しながらビデオを撮っていましたが、お父さんが来てくれたので安心でした。鼻を手のように、上手に使って、葉っぱを食べます。
   象の皮膚のアップです。毛は硬くて痛そうです。
  赤ちゃん象です。びっくりしたのですが、大人の象は静かなのですが、子供の象はものすごく大きな声で啼くんです。ところで、私は日本の童謡の象さんの歌をスリランカのあちこちで歌いました。
日本では恥ずかしくても、スリランカでは恥ずかしくない私でした。最初、英語で、次に日本語で。
♪象さん、象さん、お鼻が長いのね。そうよ、母さんも長いのよ♪
Elephant elephant, your nose is long long long. Oh,yes,
my mother’s nose is long long long ,too.
 ひどい訳ですね。
ちなみにスリランカには象さんの歌はないそうです。あんなにたくさんの象さんがいるのにね。
  赤ちゃん象の”あんよ”は、本当にかわいかった。人間の赤ちゃんと同じですね。
  象は巨大なので、その足音はどんななのか、日本で想像していました。やはりドシンドシンなのかなとか。実はほとんど足音はしませんでした。小さな人間が歩いてもドンドンうるさいのに、ほとんど足音がしないとは、驚きです。
 
  はだか象に乗っている象使いさんです。たずなもないのに、うまくバランスを取っています。私の体験では、柵があっても右へ左へものすごく揺れたので、はだか象に乗るというのは相当むずかしいことです。たぶん自分が象に乗っていなければ、当たり前と思ったんではないかと思いますが。見方が変わりました。
  象さんの大好きな川での水浴びの様子です。川に入るうれしさがその足並みから伝わってきました。
  川での水浴びは一日2回と決まっていて、10時から12時と14時から16時です。ドライバーはこの時間を知っていて、ちゃんと14時からの水浴びに間に合うように連れてきてくれました。大きな川での象の水浴びは、本当に気持ちがよさそうでいい光景でした。
  象の上に乗って、川の中で一緒にくつろいでいる象使いさんもいました。 
  左の建物はホテル エレファントパークです。このホテルに泊っていれば、部屋から象さんの水浴びが見られます。
  衣料品のお店でぶらぶらしていたら、道路を象たちが川の方へ歩いていきました。 こんな光景は、まず、日本では見られません。壮観です!
お店の横を象が横切っていく風景。足音もなく静かに歩きます。
  川に水浴びに行くために歩いたあとに残された象のプーです。さすがにビッグです。 
  プーペーパー(象のウンチで作った紙)の店があったので、入ってみました。上野動物園にもプーペーパーが売られていると聞いたことがあります。
  お店の横で作り方の説明をしてくれました。
まず象のフンとバナナの皮やココナッツの葉っぱなどをミックス して、一日ゆでます(ボイル)。次にそれを太陽で乾かし、ナチュラルカラーの他、赤色・紫色・緑色・黒色などに色をつけます。それを水と混ぜて、撹拌します。
紙漉きをします。乾かします。カットします。
全然臭くない、むしろいい草の匂いでした。
  材料のココナッツの葉やバナナの皮などの植物がいろいろ
置いてありました。
  ミックスして、ボイルしたものです。 
  色を混ぜます。 
   紙漉きします。日本の和紙と同じです。
   象の後ろ姿がキュートな絵です。
   いろいろなプーペーパーが売られていました。せっかく象のウンチですから、やはり色つきより、ナチュラルカラーがいいと思います。
  プーペーパーのお店で買った、お洒落なナチュラルカラーの紙です。切ってしおりにしたり、花瓶の下にひいたりするつもりです。
24枚入りなので、お土産にもなります。何より軽いのがいいです。 
  スリランカは”象に注意”の標識のある国 でした。
絶対に日本にはない標識です。
  野生の象が道路を横切る光景とはとはどんなでしょうか。
いいですね〜。見てみたかった。
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