人気のアーユルヴェーダには興味がなかったのに


【60歳からのスリランカ一人旅】

  成田から飛行機で一緒だった若い女性は、アーユルベーダだけが目的でスリランカに行くとのことでした。私はその話を聞くまで、いわゆる人気のアーユルベーダには全く興味がなかったのですがそれだけが目的の人もいるとは……と気持ちが変わりました。ドライバーによると、スリランカで1番アーユルベーダ施設はここハバラナにあるということで、その1番の所に行くことになりました。とても素敵な所でした。
  まず、この部屋でアーユルヴェーダの先生に、脈を計られ、問診を受けました。普通のコースにするか、ひたいにゴマ油を垂らすのをプラスするか聞かれ、普通のコースにしました。ゴマ油は食べるのは大好きですが、顔がゴマ油臭くなったら、いやだったので。
  アーユルベーダを体験するに当たって、心配なことがありました。まず、貴重品はどうすればいいのかということです。しかし、ロッカーがあったのでこの点については問題ありませんでした。ロッカーは人目に触れるところに置いてあって、誰もさわることはできません。日本でも最近はエステを受けている間に、貴重品の中のクレジットカードがスキミングにあったり、いろいろ問題があります。しかもここは外国だし、かなり心配だったのです。
  一部屋一部屋、別の部屋になっていて、男性には男性の、女性には女性の施術者がつくことになっています。写真の女性施術者の案内で、施術を受ける部屋へ向かいました。
  広いお庭の中心には仏像があります。仏陀の静寂と平安を表した様な、いいお庭でした。
  アーユルヴェーダとは「生命科学」という意味です。アーユルヴェーダはインドに伝わる伝統医学で、漢方(中国医学)と並ぶ東洋医学の双璧をなすものでギリシア医学、中国医学、アーユルヴェーダの3つを称して世界3大伝統医学と呼ばれています。古代インドを発祥として、約5千年の歴史を持ち、中国ギリシャ、アラビア、チベットの医学にも影響を与えたといわれています。アーユルヴェーダは紀元前8世紀〜紀元10世紀頃に盛んだったといわれますが1980年代初めにアーユルヴェーダの指導的な医師達が集まり、アーユルヴェーダの知識が再編され、更にこれに現代医学の立場から科学的な検討が加えられて、改めて世界で注目を浴びるようになりました。アーユルヴェーダは、治療や治癒だけでなく生活全体にアプローチすることで、健康を最高の状態に保ち、長寿を図ろうとする考え方です。
  ここで施術をうけました。
  その後、葉っぱを敷き詰めたサウナで汗を流しました。
  終わってから、温かいお茶をいただきました。日本に帰ってきてから、実は施術者の女性にチップをあげるべきだったということに気づきましたが、あとのまつりです。シギリアロックのガイドや象使いのように、自分からず〜ず〜しくチップほしいと言わない奥ゆかしい上品なアーユルヴェーダの人で印象GOOD。こんな人もいるんですね〜。やっぱりここは一番。
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