【黒い瞳はお好き?】 1977年撮影

〜21美で写真展byやけくそじじいとばばあ〜 
 


 
東京新宿駅西口通路で撮影した1枚です。

数枚撮ったわけでなく、
たった1枚撮っただけなんですが、

その時代を写したこの写真が気にいっています。

フランスの作家フランソワーズ・サガンは18歳で

「悲しみよこんにちは」を書いて、その小説は世界的な

ベストセラーになり、
360億円の印税を手にしましたが、

使い果たし、晩年には生活にも困っていました。

サガンの言葉の「
黒い瞳は美しい」と

サガンの小説「ブラームスは
お好き?」を合体させたような

「黒い瞳はお好き?」はカネボウ化粧品の広告コピーでした。

 

21美会場内の壁展示

 


ぶれている歩行者がいなければ、写真としては面白くないです。

またこの写真の中で”黒”という白い文字が黒くなっている(……ややこしい笑)

のはなぜでしょうか???

このフィルムはやけくそじじいが昔、自分で現像しました。

普通は20度くらいの温度の現像液でフィルムを現像するのですが、

わざと粒子を荒くする目的で35度のお湯で現像したので、

粒子が荒くなるだけでなく、白色が黒くなったりすることが起きたわけです。

わざと粒子を荒くするというのはその頃の流行でした。

ざらっとした感じの写真になります。

偶然の現象ではありますが、
黒→白→黒が面白い写真となりました。

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