【マルカワのフーセンガムーNo.38】~60歳からの市販のお菓子日記~


 場所・電話番号 インターネット情報  料金(税込) 

丸川製菓株式会社

●住所(本社)

   名古屋市西区新道
        1-9ー9


●電話番号(本社)

   052-
    571-4759

  

●公式HPがあります

https://www.maru
kawagum.com/




フーセンガムオレンジ味 

 1箱(4粒入り)15円

  


 
先日、赤ちゃん用品の店で、なつかしいマルカワのフーセンガムを、娘に買ってもらいました。

15円なんですが……(笑)

もう40年以上、ガムを噛んだことがありませんでした。

年寄りになって、大人になった娘に駄菓子を買ってもらったのがうれしかったです。



チューインガム Chewing gum は、かむ(chew チュー)ゴム(gum ガム)の意味だそうです。



ところで、チューインガムって一体、いつからあるのでしょうか?


ガムの歴史は実は非常に古く、

その起源は、西暦300年頃(日本は大和朝廷)の中央アメリカにありました。

現代の国でいうと、メキシコ南部からグァテマラ、ホンジュラスあたりです。



このあたりには”サボジラ”と呼ばれる大きな木が生えていて、

アステカ族やマヤ族の人々には、この木の樹液のかたまりを噛む習慣がありました。

この樹液のかたまりは ”チクル” と呼ばれ、今日のガムの元祖となりました。

人間には「かみたい本能」があるからなのか、その習慣は世界中に広がっていきました。


 




私が子どもの頃の人気番組で

”ロッテ歌のアルバム”がありましたが、

そのキャッチフレーズは

「お口の恋人」でした。


毎週、日曜日のお昼になると

お父ちゃんお母ちゃんと一緒に

お昼ご飯を食べながら見たものでした。

なつかしい……。


日本にチューインガムが初めて輸入されたのは

大正時代でしたが、売れませんでした。



戦前は人気のなかったガムでしたが、

1945年(昭和20年)の敗戦と同時に、

アメリカ軍のチューインガムは

新しいファッションとして急速に

日本人の間に浸透していき、

ガムの愛好者は急増しました。












ところが今ではガムの生産量は

最盛期の半分になったそうです。

 
 

 アメリカのプロ野球選手といえば、

ガムを噛んでいるイメージです。

精神的ストレスや騒音などの物理的ストレスが

ガムを噛むことによって和らぐそうです。



確かに本人は和らぐかもしれませんが、

ガムを噛んでいる人を見ていると

私にはちょっとストレスです。

 
 




 丸川製菓は、明治時代に創業しました。

ガムを作り始めたのは1947年

戦後すぐのことでした。



マルカワのフーセンガムは

1974年(昭和49年)から販売されている

駄菓子屋さんでおなじみの箱入りガムです。

発売当時は4粒入りで5円でした。

今は15円ですが、それでもかなり

安いですね。

子どもがおこづかいでも買えるようにと、

価格設定されているのはすごいです。



 
 

4粒入り 10円


6粒入り 20円

 
私が買ってもらったのは上の4粒入りの

フーセンガムです。

実はこっちには”あたりくじ”はついていません。

あたりつきは下の
6粒入りなんですよね。



もし”当たり”が出たら、皆さんはどこで

交換しますか?

これは買ったお店でなければなりません。

その理由は納得できます。

お店が問屋さんから買う

36個入りガム1箱の中には

当たりくじの分が余分に1個入っているので、

もし買ったお店以外のお店で交換すると、

その交換したお店は損してしまいます。



それではどうやってそれを証明するのでしょうか。

いつも行きつけの駄菓子屋さんなら

おばちゃんが顔を覚えているから

いいようなものですが、スーパーなら

やっぱりレシートでしょう。

 
 
風船ガムがふくらむのはなぜでしょうか?


ガムベースを電子顕微鏡で見ると

普通のガムは網の目が弱く、破れてしまいますが、

風船ガムは網が丈夫で糸が伸びやすいので

空気を吹き込むと風船ができます。

 
 
風船ガムと板ガムの違いは

どうしてできるのでしょうか?


それは原料の違いだそうです。

板ガムはチクルなどの植物性樹脂を

ガムベースに使いますが、

風船ガムはよく膨らむように

酢酸ビニル樹脂を使い、

チクルは使いません。



原材料は

砂糖・ブドウ糖・水あめ・

濃縮オレンジ果汁・デンプン・

ガムベース・酸味料・香料・

着色料・光沢剤と書いてあります。


風船ガムのガムベースというのは

かつては天然由来の植物性チクルで

作られていましたが、現在では

「酢酸ビニル樹脂」が使われています。

これは木工用ボンドにも使われています。


酢酸ビニル樹脂は

石油から作られます。

プラスチックと同じですね。

これは消火器で分解されないので

体内には吸収されずに

便と一緒に出ていきますから

もしガムを飲み込んでも心配ないそうです。


 風船ガムのふくらませ方


①ガムは多めに口に入れて(破れにくい)味がなくなるちょっと手前まで噛む


ガムが一番膨らませやすいのは、味が無くなってきたタイミングで、

噛み始めてすぐに膨らませると、すぐに割れてしまうことが多い。





②ガムを均等になるように平らに伸ばし、アッカンベーをして、ガムの中に舌を入れる

厚さを均等にすると、割れにくい大きな風船になる





③息をゆっくりゆっくり吹き込んで、膨らませる

口に入れているガムの量が多いほど、たくさん空気を入れなければならない。





そして、私は40年ぶりくらいに風船をふくらませてみました。

すると何ていうことでしょう!!!

風船ガムを膨らませられませんでした。

なぜならば、前の差し歯にガムがくっついてしまい、ガムの中に舌を入れられないからです。

歯は大切にしなければなりませんね、やっぱり。

子どもの頃はあんなに”風船ガムの達人”だったのに……。

ちょっとしたショックを受けました。





 






 ところでガムは長時間口に入れていても

アメちゃんみたいになくなることはありません。

でもガムとチョコを一緒に口に入れて噛むと、

ガムが簡単に溶けてなくなってしまうという

有名な話があります。

どうしてそうなるのでしょうか?


チョコレートにはココアバターという

口の中で溶ける油脂が含まれています。

そしてチクルや酢酸ビニル樹脂は

脂溶性(油に溶ける)。

だから一緒に食べると溶けるそうです。


チョコレートに限らず、油分のある食品なら

ガムは溶けるんだそうです。

ポテトチップスとかビスケットとか

バターなんかでも溶けるそうです。



石油から作られたものを

チョコレートと一緒に

飲み込むなんて何かいや~ですね。



何にでも興味しんしんの年寄りですが、

さすがにこの実験だけは

やりたくないです。

2021年9月
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