【井村屋のあずきバーNo.35】~60歳からの市販のお菓子日記~


 場所・電話番号 インターネット情報  料金(税別) 

井村屋

●住所(本社)

   三重県津市高茶屋

     7ー1-1


●電話番号

   059-234-2132

  

●公式HPがあります

    井村屋はこちらから


ボックスあずきバー6本入り

  1箱 258円

  



今回はアイスのロングセラー「井村屋のあずきバー」を久しぶりに買ってきました。

あずきの味がたっぷり楽しめる素朴なアイスで、昔から大好きです。

他社も作っていますが、やっぱり井村屋のあずきバーが最高です。

コロナで外出自粛の”巣ごもり需要”が影響して

昨年度(2020年度)のあずきバーの売り上げは過去最高だったそうです。

2億9200万本です!




1896年(明治29年)、井村和蔵さんが

和菓子屋「井村屋」を

三重県松阪市で創業しました。

今(2021年)から125年前のことでした。

 
 













30円?

井村屋は戦後まもない1947年に2代目の

井村二郎さんによって株式会社となりました。

アイスクリームの発売は

1963年からで、当時はバニラバーや

アイス最中が主流で、アイス市場では

井村屋は苦戦を強いられました。


新商品の開発に頭を悩ませていた

社員に社長が言いました。

「小豆がある」


先代から事業を引き継いだ社長の

井村二郎さんの経営理念は

他社の真似をせず、他にはない

独自路線で勝負するという考え方です。


あずきバーが生まれたのは1972年、

「あんこの消費が落ち込む夏場に、

あえてあんこのお菓子を食べてもらう」

というコンセプトで誕生しました。

それまでの小豆を炊く技術を活かし、

「ぜんざいを凍らせたようなアイス」

ができないか?という発想から、

試行錯誤を経てあずきバーが誕生しました。

 
   
ぜんざいをアイスにするということは、

そうそう簡単なことではありませんでした。

液体より重い小豆の粒がどうしても

沈んでしまい、均一にならなかったのでした。


水あめやコーンスターチの配合に

工夫を重ねた末、

1本に100粒のあずきの粒が

均等に入った「あずきバー」を

作ることに成功しました。


また同じあずきバーでも

他社ではあんこをあんこの会社から

仕入れるのに対して、

井村屋はあずきから作っているため

味とコストの面でも優れています。


 
 


  市販のアイスクリームの中で

無添加の商品を3つあげるとすれば

ハーゲンダッツ・成城石井

そして井村屋のあずきバーですね。


小豆は昔から和菓子には

なくてはならないあんこの原料として

日本人には身近な食材です。

小豆は低脂質・高タンパクで

食物繊維の豊富なお豆です。





あずきバーはとてもシンプルなアイスで

原材料は

小豆・砂糖・水あめ・コーンスターチ・食塩の

たった5つの材料だけで作られています。





小豆には6つの健康効果があるそうです。


食物繊維→便秘解消

ポリフェノール→老化防止

鉄分→貧血予防

サポニン→コレステロールを下げる

ビタミンB1→冷え性改善

カリウム→高血圧予防

 
 
アイスクリームといえば糖分が多くて

カロリーが高いイメージがあります。

例えば明治のスーパーカップバニラアイスは

1個当たり380キロカロリーですが、

あずきバーは1本110キロカロリーです。

脂肪分が含まれないからです。

 
 
 

「固く凍っているため

歯を傷めないようにご注意下さい」

という注意書きがあります。



 あずきバー……と言えば

私のようなおばあちゃんの好物

というようなイメージがありますが、

とんでもなくかた~いので

実際には、歯が相当丈夫な人でないと

冷凍庫から出してすぐには食べられません。

私は1分間常温に置いてから食べますが、

それでも年寄りには相当硬いです。

万が一、歯が折れたら、歯医者さんに行って

「あずきバーを食べて歯が折れました」

っていうのはやっぱりはずかしいので、

今度から3分間に変更しようかな。

でも硬さが美味しさでもあるし……

悩むところです。

 
あずきバーが硬い理由は3つあるそうです。

①空気の含有量が非常に低いから

②乳固形分が全く入っていないから

③乳化剤などの添加物を使っていないから

 

1本に約100粒のあずきが入っています。


久しぶりに食べました~。

かたいけど……

いいえ、かたいからこそ、おいしい。

ダイレクトにあずきの味がして

やっぱり大好きです。

 
 左の写真は娘の中学時代の歯です。

歯医者さんのすすめで、

小さな頃からスルメなどの硬い食べ物を

食べていたので

丈夫な歯になりました。

私たちのような老人と違い、

何でもバリバリ食べられます。

しかし、その娘でさえ、

「井村屋のあずきバーはかたい!」

と言いました。

 
 
ところで世界一硬い食べ物は何でしょうか?

”かつお節”がギネスに登録されているそうです。


外国人がかつお節が世界一だと知ったら

日本人はかつお節をそのままかじるのかと

勘違いしてしまうんじゃないでしょうか?

知り合いのオーストラリア人は

うすく削られたかつお節を初めて見た時、

”木の板”を削ったもの?と勘違いしていました。


それにしてもうちにホームステイの学生が

来た時、あずきバーを食べさせればよかったです。

どんな顔をしたでしょうか?

目に浮かぶようです。

 



 北海道の大規模停電の時に、

冷凍庫の中で溶けずに生き残った

冷凍食品があずきバーだったそうです。

さすがですね。



でもあずきバーが万が一

溶けたとしても大丈夫です。

元々ぜんざいを固めたアイスですから、

元のぜんざいになるだけです。

溶けたらぜんざいとして

食べてみることにしましょう。

2021年6月
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