【古代米せんべいーNo.33】~60歳からの市販のお菓子日記~


 場所・電話番号 インターネット情報  料金(税別) 

天乃屋(あまのや)

●住所

   東京都武藏村山市

    伊奈平2-17-2




●電話番号

   042-560-6661

  

●公式HPがあります

  https://www.e-amanoya.co.jp/











1袋(14枚入り) 198円

  近所のスーパーで

  


古代米煎餅…………ある日、名前につられて買ってみました。

ロマンチックですよね、ネーミングが。

最近の健康ブームに乗りたくないな~と思いながらも

興味があり、買ってしまいました。


 

古代中国から日本に最初に伝わってきたお米は

今食べているような白米ではなく、

赤いお米(古代米)だと言われています。

今から2500年前、縄文時代の終わり頃でした。



お米のルーツ 古代米とは?


稲の原種である野生稲の特徴を

受け継いでいる稲のことです。

普通の稲と違い、背丈が伸びるので

稲が倒れやすく、品種改良された現在の稲に

くらべてあまり米が収穫できません。

でも生命力がとても強く、

荒れ地、無肥料、無農薬でも丈夫に育ち、

干ばつや冷害、病気にも強い特徴があります。






 
赤米が作られ始めると

お米はたいへんなごちそうになり、

古代人はこれを神様に供えて、お祝いごとの

時にしか食べませんでした。


この風習は現代まで伝えられ、

今でもおめでたいことがあると

私たちは赤飯を食べます。

小豆の赤飯は、小豆の赤色を使って赤く

ごはんを染めて古代の赤米の代わりに

使っているのだそうです。


奈良時代になって白米が増えていっても

江戸時代までは全国で作られていました。

九州では30~50%は赤米でした。

でも江戸時代の中頃になると、

味がよくないのと収穫率が悪いので、

年貢としての価値が低かったので

徐々に白米に移行していきました。

さらに明治になると、政府が強く

白米を作るようにすすめたので

だんだん赤米は姿を消し、

九州の山奥や島々の田んぼで

細々と作られるだけになってしまいました。

 
   
古代米は色によって大きく3つあります。

紫黒色の色素(アントシアニン)を持つ黒米、

赤い色素(タンニン)を持つ赤米、

緑の色素を持つ緑米などがあります。

白米にくらべて、タンパク質や

ビタミン、ポリフェノールなどを

多く含んでいることが

最近わかってきて注目されています。

中国では、昔から赤米や黒米を食べると

長生きするといわれており、

病気の時や体が弱い人、

また赤ちゃんがお腹にいる妊婦さんにも

いいと言われてきていました。


今、日本で注目を集めている古代米ですが、

中国ではずっと前からその素晴らしさが

わかっていたんですね。

やっぱり”医食同源”の国です。

 

黒米の田んぼ




黒米に含まれるアントシアニンは

ポリフェノールの一種で、

健康食として話題を集めています。





赤ワインやブルーベリーにも含まれている

ポリフェノールは血管の老化を防ぎ、

血液をサラサラにしてくれるなど

生活習慣病の予防に役立ちます。




以前、黒米を頂いたことがあり、

普通の白いお米に混ぜて食べてみました。

ご飯が赤飯のように赤くなりました。

ちょっとモチモチになって香ばしかった。

 

飢餓問題を救う奇跡の完全栄養食です。

特に鉄分・カルシウムの多さが

注目されています。



 
キヌアは、南米アンデス地方の

ペルー・ボリビア・エクアドルなどで

「母なる穀物」と呼ばれて

紀元前から栽培されてきました。



その栄養バランスの良さと

雨の少ない地方や、やせた土地でも育つ強さで

NASA(アメリカ航空宇宙局)で

キヌアは「21世紀のスーパーフード」として

宇宙食に指定されました。



今では世界100か国で栽培されており、

日本の北海道でも作られています。

雨が少なく土地の塩分濃度が高い

ウユニ湖のそばでは他の作物が育たず、

キヌアが唯一育つ作物です。



最近ではキヌアに国際的な注目が

集まり、その国際市場価は暴騰しています。

 
 

古代米せんべいなので、”古代感”を出して写真を撮りました(うちの庭ですが)。


見た目が地味~で、とてもおしゃれなお煎餅ですね。


天乃屋の古代米煎餅は

炊いたうるち米、もち米、黒米に丸粒のままのキヌアや黒ごまを加え、揚げたおせんべいです。




プチプチした食感と香ばしさが特徴です。

かめばかむほど味が出るおせんべいなので

よ~く噛んで食べましょう。

 
 


天乃屋と言えば、

あの”歌舞伎揚げ”で有名です。

誰でも1回は食べたことがある

お馴染みの甘辛い揚げ菓子です。

 

   
そして古代米煎餅は

名誉総裁賞をとったそうです。

 

向かって左に「のと」右に「1300」の字が

古代米で描かれています。

能登立国1300年の意味です。

 
石川県の能登の輪島市町野小学校の

6年生(たったの13人です)が

古代米と普通のお米で作った

「古代米田んぼアート」です。

2021年5月
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