【桜もちーNo.30】~60歳からの市販のお菓子日記~ |
場所・電話番号 | ネット情報・定休日など | 料金(税込み) |
●松井生菓舗(まついせいかほ) 金沢市弥勒町カ35-2 森本駅のそばです。 076ー258-0063 ●中嶋富貴堂(スーパーで) 金沢市金石の和菓子店 |
●松井 金沢市商店街連盟のHPは こちらから 定休日 毎週水曜日 第1火曜日 営業時間 午前7時~午後6時 |
関東風桜餅 150円 (松井) 関西風桜餅 120円 (スーパーの中の中嶋) 草餅(松井) 145円 |
春といえば、やっぱり桜ですね。 桜の花が咲いている間に食べたいのが この季節だけのスペシャル和菓子の桜もちです。 ぼやぼやしていると桜が散ってしまい 桜もちが店頭から姿を消してしまいます。 |
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新幹線がすぐそばを通っていました。 |
松井生菓舗(まついせいかほ)は 創業80年以上 ”朝生”(あさなま)にこだわったお店です。 店頭に並べられた生菓子は、その日の朝に 手作りした「朝生」だけです。 早朝から仕込む和菓子は人気だと聞きました。 だから、名前が生菓子本舗 省略して生菓舗だったんですね。 |
朝、10時に行けば買えると思って 行きましたが、開店時(朝7時)に 200個出してあった桜もちはすでに 全て売り切れていました! え~? 売り切れるのが早い! |
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仕方がないので、他の買い物をしてから 次に桜餅が出る11時に もう1度行って、やっと買えました。 全然目立たない所にあるのに、 すごい人気ですね。 そんなことなら予約しておけばよかったです。 たくさん買うわけではないので あると思いましたが甘かった。 |
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店頭に「桜もち」の貼り紙。 |
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向かって左から 桜もち、花見団子、おはぎです。 |
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今日はさくら餅と おいしそうな粒あんの草餅を買いました。 近くの山(森本)のよもぎを使用しています。 |
買いませんでしたが、 この豆もちもかなり美味しそうです。 松井さんはお餅系の和菓子が 美味しいと評判です。 |
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ご主人は、 草餅のよもぎや笹は自分で山に 採りに行くというくらい、 かなり素材にこだわっていらっしゃいます。 |
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桜もちには、2つの種類があります。 長命寺ちょうめいじ(関東風桜もち)と 道明寺どうみょうじ(関西風桜もち)です。 昔は金沢では、向かって左側のような 長命寺桜もちしか売られていませんでしたが 最近は道明寺粉を使った桜もちも 見かけるようになりました。 松井さんでは道明寺桜もちは 売ってなかったので、近くのスーパーで 買ってきて食べくらべてみました。 |
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長命寺(関東風桜もち) |
松井生菓舗の桜もちです。 品のある桜の香りがしました。 桜の葉は塩漬けすることで いい香りになります。 |
関東風桜もちは江戸(東京)向島の 長命寺が発祥の地とされています。 今から約300年前、 元々は長命寺の門番だった山本新六さんが 桜の葉がもったいない、 何かに使えないだろうかと思い立ち、 桜の葉を樽の中で塩漬けにして お餅をはさんで、 お寺の門前で売り出したのが始まりで、 これが花見客に人気になりました。 |
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関東風桜もち地方の分布は 関東地方、東北地方 山梨県、静岡県、長野県 島根県、鳥取県西部 そして私の住む石川県金沢市でしたが、 現在ではどちらも食べられています。 |
江戸時代、徳川吉宗(暴れん坊将軍)は 隅田川堤に100本の桜を植えました。 この場所は浅草に近いことから、 たちまち桜の名所となりました。 今ではスカイツリーがそびえ、 町の様子もすっかり変わりましたが、 隅田川沿いの桜並木は、 今も花見の名所になっているようです。 ぜひ行ってみたいです。 |
道明寺(関西風桜もち) |
中嶋富貴堂の桜もちです。 関西発祥の桜もちは「道明寺」と呼ばれ、 18世紀の終わり頃から親しまれてきました。 関東風と違い、お饅頭のような丸い形で、 道明寺粉を使ったつぶつぶの食感が特徴です。 |
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関西風道明寺桜もち地方の分布は 関西、中国地方、四国、九州、北海道、 東北の一部でしたが、今は どちらも食べられているようです。 |
大阪藤井寺の道明寺です。 道明寺粉は道明寺で保存食として 食べられるようになったのが始まりです。 |
道明寺粉(どうみょうじこ)は、 水に浸して蒸したもち米を形のまま 干して、粗くひいたものです。 |
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朝摘んだ大島桜の葉は50枚ずつ束ねて、 塩と共に2メートルもある大樽に漬けこまれます。 重さ1トンの重石をのせて 約6か月間漬けられるそうです。 その間に発酵と熟成が進み、クマリンが作られます。 |
ところで、桜もちを巻いてある葉っぱを 食べますか?食べませんか? 外国人が日本の桜もちを食べる時に、 疑問に思うのは、葉っぱごと食べるのか、 中身だけ食べるのかだそうです。 私は子どもの頃、この葉っぱが嫌いでした。 あの独特の匂いがいやだったんです。 でも今は葉っぱなしなんて考えられません。 お餅と一緒に食べると、桜の葉の香り、 塩気、そして葉っぱの食感も楽しめます。 本来、桜の葉っぱは匂いがしません。 でも半年間塩漬けすると、クマリンという 匂い成分が出てきてくるのだそうです。 クマモンではありません、クマリンです。 ところがこのクマリン、実は毒を持っていて 肝臓の機能を弱める働きをします。 でも安心して下さい。 たくさん食べ過ぎなければ問題ありません。 |
桜もちはいろいろな絵画にも登場します。 長谷川雪旦の描いた 隅田川名物 桜もち屋の絵です。 江戸時代、隅田川名物として 売り出された桜もちは竹かご入りでした。 |
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歌川広重の絵です。 桜の咲く隅田川を背景に、 2人の女性が桜もちの袋をひもにひっかけて ひもの両端を持って 歩いている姿が描かれています。 なぜそんな軽いものを2人で持つ必要が あるのか……謎の絵じゃないですか? |
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歌川国芳の絵には、 隅田川名物の桜もちを作る 2羽の鳥が描かれています。 面白い絵ですね。 生意気に鳥が着物を着て桜もちを作っています。 昔の絵かきは楽しいことを考えるから好きです。 |
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ついでに買ってきた松井さんの 自慢の草もちです。 これも美味しかった。 |
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2021年3月 |
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