【ポテトチップスーNo.13】~60歳からの市販のお菓子日記~


 場所・電話番号 インターネット情報  料金(税別) 

(株)湖池屋

●住所

  東京都板橋区成増
     5-9-7


●電話番号

   03-3979-2115

  

●公式HPがあります

   https://koikeya.co.jp/



カラムーチョ    98円


すっぱムーチョ  88円


近所のスーパーで
  




向かって左がジョージ・クラムさんです

右の人は妹さん


世界中で人気のスナック ポテトチップスですが、

一体、誰が発明したんでしょうか?


1853年、今から160年以上前に

ジョージ・クラムさんという料理人によって

偶然、考え出されました。



ニューヨークのレストランに雇われていましたが、

ある日のこと、お客の一人(大金持ち)が

「ポテトフライが厚すぎる」と

クレームを言っては何度も作り変えさせました。

(いやな客です)


うんざりしたクラムさんは

フォークで刺せないくらい薄くじゃが芋を切り、

カリカリに揚げて出しました。

客への嫌がらせのつもりだったのです。


ところがこれが以外にも大好評でした。

評判はたちまち広まり、クラムさんは独立して、

ポテトチップス屋を開業しました。


これはアメリカでは有名な話だそうです。

偶然の産物です。

   
ポテトチップスといえば、カルビーが有名ですが

日本で初めてポテトチップスを

量産化したのはカルビーではなく、

”湖池屋”(こいけや)でした。

1953年創業のスナック菓子業界の老舗です。




湖池屋ポテトチップスの歴史は、

創業者の小池和夫さんが飲みに行った

店での出会いから始まりました。

その店で初めて揚げじゃが芋を食べた小池さんは

「こんなおいしいものが世の中にあったのか」


と感動し、多くの人に広めたいと考えました。

開発に着手した当初は、

出来上がりが良かったり悪かったり、

品質が安定しませんでした。

原料のじゃが芋、生産方法、味つけなど

あらゆる面で研究・開発を行い、

試行錯誤の連続でした。

 
最初はポテトチップスに「塩」をふりかけた

塩味が主流でしたが、

「せっかく日本で作るのだから、日本人に

なじみのある味」にしようと工夫し、

1962年「湖池屋ポテトチップスのり塩」

が誕生しました。

 
 
「子どものお菓子は甘い物」という常識を破り、

1984年に発売された「カラムーチョ」です。

辛いスナックを日本で初めて作ったんですね。

キャッチフレーズは

「ポテトが辛くてなぜおいしい」 です。

大人のおつまみになるような

スナックをというわけですか。

 

メキシコ料理の”トルティーヤ”


 商品開発のきっかけは、

開発担当者がアメリカを視察中、

メキシコ料理に着目しました。

チリ味にオニオンやガーリックなどの旨味を加え、

辛さが売りというこれまでになかった

新しいポテトチップスを完成させました。

商品名の「カラムーチョ」は

「辛い」のカラと

スペイン語で「たくさん」や「もっと」を意味する

「ムーチョ」を

組み合わせました。


   
というわけで、辛いもの好きな私は

カラムーチョを食べてみることにしました。

1984年から販売されていたのに、

これまで1回も食べたことがありませんでした。

 
   
ほとんど辛くなかったんです!!!

残念でした。

どうせ子どもが食べないのなら、

もっと思い切り辛くしてほしかった。

昔、パキスタンに娘の友人の

結婚式に行った時、美容院でパキスタンの

小さな子どもがくれたポテトチップスは

ヒリヒリするくらい辛くておいしかったです。

小さな子どもでも

しっかり辛いのを食べていました。

 
   
これなら、いつも食べている

カルビーのコンソメパンチの方が

パンチが効いておいしいと思いました。


しかもコンソメ味で旨味があり美味しい。

1978年の発売以来、大好きなポテチです。

先日見たテレビ番組によると、

当時、流行していた「パンチが効いている」という

言葉からこの名前がつけられたそうです。

とても印象的なネーミングですね。

油で揚げた後にコンソメスープから

作った味つけパウダーとスパイスをまぶしています。

味つけパウダーはお肉や野菜を煮込んだ

スープをパウダー状に加工して

旨味を凝縮させたものです。

そして味のメリハリと後味をスッキリさせる

隠し味には何と「梅干」が使われています。


知りませんでした~。

 
   
じゃあ姉妹品の「すっぱムーチョ」は

どうでしょうか?

梅干味です。

 
   
すっぱムーチョは暑い夏に

さっぱりして美味しかったです。


あくまでもコンソメ味に梅干しが隠し味として

使われているカルビーとは違いますね。

 
  
 
カラムーチョとすっぱムーチョの袋のおばあちゃんのこと知っていますか?

まず、カラムーチョの方の「ヒーおばあちゃん」

名前は森田トミさん。生まれたのは西南戦争の1877年(明治10年)3月3日で、

カラムーチョを食べて「ヒー」を1回言います。

そして、すっぱムーチョの方は、「ヒーヒーおばあちゃん」

名前は森田フミさん。ペリー来航の年にあたる1853年(江戸時代末)6月3日で、

すっぱムーチョを食べて「ヒー」を2回言います。

この2人は姉妹ではなく、フミさんがお母さんで、トミさんが娘さんです。

ユニークなキャラクターです。

そういえば、このフミさんが生まれた1853年という年に、

アメリカニューヨークでポテトチップスが生まれたんですよね。


 
現在は販売中止になったらしいですが

かつてこんなフルーツ味までありました。

どんな味なのかな~という好奇心で1回は

買うかもしれませんが、2回、3回と買う人が

いなかったんでしょうね。

 

  
現社長の佐藤さんは、

2016年に湖池屋に来る前、キリンで

缶コーヒーの「ファイア」やお茶の「生茶」など

数々のヒット商品を生み出した

伝説のヒットメーカーだそうです。

湖池屋社長に就任してから

ポテトチップスの新商品会議に出席した時に

社員が皆、ライバルのカルビーのことばかり

気にして湖池屋らしさを見失っていると

感じたそうです。

そこでライバルの後追いはやめました。


 
    
佐藤社長が気にしたのは

商品名のインパクトでした。

単に「伊勢海老」ではありきたりです。

もし自分だったら「海老の鬼殻焼き」という

言い方の方が興味を持つと考えました。

人はその匂いまで連想し

食べたくなると考えたのです。

すごい想像力ですね。

 

それにしても、これまでポテトチップスは市販品を買うだけでしたが、

ジョージ・クラムさんのように、うす~く切って、自分で油で揚げて食べてみたいです。

きっと美味しくないと思いますが、今度やってみようと思います。

2020年8月
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