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No.1東京と日光旅(71歳の時)

やけくそじじいとばばあの日本写真旅


                     

2025年11月9日(日)ー1日目(金沢→東京浅草)

朝9:00に自宅を出発しました。


     

タクシー(2600円)を金沢駅西口で降りて、西口入口前にある

ばばあが子どもの時からお馴染みの郵太郎に「行ってきまーす」を言って金沢駅に入りました。

郵太郎は若く見えますが、実はばばあと同い年の71歳です。

1954年(昭和29年)生まれなんですよ。同級生です。



予想はしていましたが、金沢駅は10人中7人は外国人観光客でした。



金沢駅の”あんと”で新幹線の中で食べる

駅弁(マスとブリの押し寿司1つー1300円)を買っていきました。



2週間前に紙で新幹線チケットを津幡駅(金沢駅は駐車料金必要なので節約)で買ってあり、

(ネットで買っても、結局、駅で発券する必要があり、当日混雑していると時間がかかるし、
eチケットもありますが、システム障害に弱いし、結局、紙が一番という結論です。)


前日に金沢駅でお土産を買ってあったので当日はお昼のお弁当を買うだけでした。

お茶は
じじいが先にスーパーで買っとけば、自動販売機の半額で買えるとうるさいので

1本58円のペットボトルを2本(127円)買ってありました。

(前日にばばあのデビットカードがちゃんと使えるかどうかの実験も兼ねてお土産をカードで買いました。
すると……そのカードが使えなかったんですよ! どうしてなのかお店の人もどうしてもわからず
すったもんだして、結局、じじいのデビットカードを使いました。
家に帰ってよく見てみたら、有効期限切れでした!……ありゃー……
10月までの古いカードと11月から使える新しいカードを間違って持ってきたということです。
前日にそれがわかってほんとによかったーと思いました。


じじいとばばあになると何でも心配になって……特にじじいは、若い時はノー天気でしたが、

老人になったらチキンになり(すごい心配性)準備万端しとかなければなりません。

「じじい、うるさーい」といつも心の中で叫ぶばばあですが、

心配性のじじいが当日じゃなくて、前の日にお土産を買いに行こうと言ってくれてよかったです。


10:05発の新幹線かがやき508号(全席指定)に乗りました。

11時頃、きれいな山が見えてきて、ここはどこ?と思い、

グーグルマップで現在地を見たら、新潟県のスキー場で有名な妙高でした。



11時15分頃、長野駅に着いて、ここから(本当は妙高駅)JR東日本管轄になって、

乗務員さんがJR西日本の人と交代しました。

窓の外に、うちで昔から使っているマルコメ味噌の工場の建物が見えてうれしかった。



まさに信州味噌ですね。


   

金沢駅構内の”あんと”の中にあるマス寿司の”源”で

押し寿司(マス2つとブリ2つ)を1つ買ってあったので

11時半に新幹線の中で2人でシェアーして食べました。

どっちもおいしかった。


11:50に群馬県の高崎駅を通過。

11:55に埼玉県に入り、日本一暑い町で有名なあの熊谷を通りました。

夏、猛暑の時に熊谷に来て、一生に一度でいいから40度の暑さを体感してみたいと

いつもニュースを見て思っていますが、まだ実行していません。

”熊谷で猛暑体験じじばばツアー”です。


”かがやき新幹線”は金沢駅→富山駅→長野駅→大宮駅→上野駅→東京駅に停まります。



でも県でいえば、石川県→富山県→新潟県→長野県→群馬県→埼玉県→東京都で

新潟県と群馬県は停まらないですが、通ります。



12:30上野駅到着。

私たちのホテルは浅草にあるので、上野駅から地下鉄に乗った方が楽なので
(パソコン苦手のじじいが
相当苦労して調べてくれました)



上野駅で地下鉄銀座線の乗り場を探します……年寄り2人ウロウロ……

でも巨大な東京駅にくらべれば狭いと思います。

ありました! 銀座線。

 
  

地下鉄銀座線の券売機で切符(180円×2枚=360円)を買おうとしましたが、

田舎者の年寄りでどうやったらいいのか、なかなかわからず、

やっとのことで買えました。はあ……疲れる……



13:05に地下鉄銀座線の浅草駅に到着。

私たちの泊まる「ホテルトレンド東武浅草駅北」はこっち側から出るらしい。

  
      
    

駅の表に出ると、人力車がいっぱい!

さあ、ホテルトレンドはどこなのでしょうか?

グーグルマップを見ましたが、普段金沢で使うことがないので、使い方がよくわかりません。



駅から
450m、4分 と書いてあったのに、

結局、地下鉄銀座線浅草駅から
45分もかかってホテルトレンドに到着!

ヘトヘトに……トホホ……

   

”ホテルトレンド東武浅草駅北” です。

周りにはお店がたくさんあり、素泊まりでも全く問題ありません。

ネット予約で1日前からはキャンセル料が発生しますが、それ以前なら無料です。


13:50…まだチェックイン時間前だったで、フロントでスーツケースを預けて、

じじいの昔の写真の先生の住む武蔵境まで向かいました。

 
    

ホテルトレンドから地下鉄銀座線の浅草駅へ向かおうとして

グーグルマップを見ていて、左右あるナビ開始ボタンの右側を
たまたま押したら
(いつもは左ばかり押していた)

現実の風景の上に青い矢印が突然出てきました!  

あとで調べたら、これグーグルマップの
「ARナビ」という機能らしい。

(ARとは現実世界にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術のこと)

普通のナビなら地図を読まなくてはならず、方向を間違えやすいのですですが、

このARナビなら実際の風景に重ねて青い矢印で進む方向を案内してくれるのです。

これ、
ものすごく便利でした。”地図をよめない女と男”でも大丈夫。

しかも交差点近くになったら歩きスマホは危ないのでちゃんと注意喚起してくれます。

さっき駅から45分もかかったのにARナビを使ったら
10分もかからなかったのです。

若い人には常識のことでも、老人の私たちはこの時まで全然知りませんでした。

ありがとう、方向音痴のために、これ考えてくれた人……グーグルの人かな?

 
  

東京メトロ地下鉄銀座線は浅草駅と渋谷駅をつなぐ地下鉄です。

銀座線浅草地下街の入口がなんか雰囲気いいなと思って階段を降りてみたら……

  

   

  

  

  

実はこの地下街は日本最古の地下商店街でした!
(金沢に帰ってきてから調べたら)

”昭和のにおい”がぷんぷんして、とてもとてもかっこいい商店街でした。

たまたま、思いがけず、こんな商店街を通ってうれしかったです。

   
   

14:15に地下鉄銀座線で神田駅まで乗って(180円×2枚=360円)

14:40に神田神田駅でJR中央線に乗り換えて

武蔵境駅まで乗りました(410円×2=820円)。

電車の中で降りるちょっと前に、ばばあのチケットが見当たらず、

焦って
ギャーギャー騒いでいたら、

じじいが「さっき持っとって言われたし、僕が持っとるよ。」

と言われ……自分が言ったことなのに
コロッと忘れているばばあなのでした。

じじばばーあるあるですね。

途中、四谷怪談で有名な四谷を通りました。



日本三大怪談は「東海道四谷怪談」「番長皿屋敷」「牡丹灯篭」ですが、

ちなみにばばあが一番好きな話は「牡丹灯篭」です。

昔は夏になると、テレビで怪談をよくやっていて、夜も寝られないくらい怖かったのでした。

昔、江戸時代の四谷はどんな所だったんだろう……そんな時代にタイムスリップしたい。


15:40にじじいの昔の写真の先生のお宅に到着。

  

この4畳半のお部屋が暗ーくて、とても素敵でした。

浅草の地下商店街の雰囲気もよかったのですが、ここはさらに
深い

  

先生が美味しい抹茶を入れて下さって、美味しいコーヒーゼリーまで。


右の紙には「他から、他と、他を」という意味深な先生の言葉が書かれていました。


昔、先生が写真家の助手していた時には

「じょちゅうー女中、だんちゅうー男中(笑) なんでもやった」そうです。


「そもそも”いい写真””悪い写真”ってある?」……という写真展の話。


山形で写真展した時の客のばあちゃんが言った言葉
「写真は光絵じゃ」に感動した話。


舞踏家の土方たつみの田んぼの写真のことや

三島由紀夫(変な人ではなく、普通の人だったらしい)を撮影した時の話とか……。


「光ー太陽光・月光・蛍光灯…を使ってモノを作ろう」企画の話では

ばばあが昔好きだった月光写真家の石川賢治の写真を富山にわざわざ見にいったら、

青くデジタル加工してあって、がっかりしたことをお話ししたり、
(先生が理解してくれてうれしかったです)

料理写真は必ず太陽光で撮るようにしていることなども。


  

暗くて見にくいのですが、フラッシュをたくと雰囲気なくなるので

そのまま撮影しましたが、「すすき、卵、灰皿」の先生の写真です。

すすきは植物、卵は動物、煙草は植物だけども人工物、灰皿は鉱物だそうです。

こんなフィルム写真を撮ってみたいなと思いました。



17時半頃、ご丁寧に武蔵境駅まで見送って頂き、ありがとうございました。

お洒落でダンディーな
79歳の写真家でした。

あとで写真を見てみて、先生の美しい立ち方に感動!

こんなお年寄りって、ちょっとやそっとじゃいませんよ。

美意識が相当高いと思います。


ホテルトレンドのある浅草に戻ってきました。

夜の街を疾走する人力車が浅草の街によく合っていました。


   

私たちの宿泊するホテルトレンドは「馬道通りーうまみちどおり」にありました。

変な名前の道路ですが、江戸時代に馬がよく通った道だそうです。




夕食はホテルのそばの飲食店で食べることにしました。

何がいいかなとブラブラしていたら、創業が明治とか大正とか昭和の始めとかのお店が多い。

2人とも”ふぐ料理”を食べたことがなかったので、ふぐを食べてみることにしました。

毒にあたって死んでもいいような年なので71歳にして生まれて初めて……

ふぐは「世界の変な食べ物」の1つです。

  



老人でたくさん食べられないのと(食べ物を捨てるのが嫌い)

1人前5478円もするので

もったいなくて(ドケチです)、1人前を2人でシェアーすることにしました。

  

右上の写真はふぐのお刺身(てっさ)ですが、思ったよりも美味しくなかったです。

左上の写真は”ふぐの湯引き”という料理ですが、コリコリしてとても美味しいと思いました。

ふぐの皮を熱湯で湯通しして氷水で冷やした料理だそうです。

興味があったので調理法を調べてみました。

@ふぐの皮についているたくさんのトゲを取り除く
(この作業はふぐ職人の高度な技術が必要)


キュートなふぐちゃん

A皮を熱湯にさっと湯通しする

Bすぐに氷水に漬けて身を引き締め、水気をよく切る(湯引き)

この工程によって独特の食感が生まれる

Cもみじおろし(大根おろし+一味唐辛子)や刻み葱の薬味を添えてポン酢で



そういえば、歌舞伎役者の坂東三津五郎さんが50年前にふぐ中毒で亡くなりましたね。



卵巣や肝臓などの内臓は特に危ないらしいですが、多分坂東さんは食通で

どうしても食べたいと板前さんにリクエストしたのかもしれません。

過去10年間でふぐ中毒の致死率は2%です。

ほとんどは資格を持っていない人が調理して亡くなっています。

ふぐの毒は青酸カリの1000倍の毒性で、わずかの量で死に至ります。

  

左上は骨つきの唐揚げですが、骨があるから食べにくいけど、とても旨味が強くて美味しかった。

右上はIHコンロで作ったふぐ鍋(てっちり)ですが、紙で作ってある鍋です。

お店の人によると、水分さえあればIHコンロの上で炊いても燃えないそうです。

紙は300度くらいで燃えますが、水(100度以上にはならない)で

冷されて温度が上がらないので燃えないそうです。

使用後、洗わなくていいですが、使い捨てでもったいないと思いました。

なぜ紙鍋にするのかといえば、やはり高級感を出すためとしか思えません。

締めには卵を溶き入れてもらい、おじやになりました。

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デザートはふぐ入りのアイスかと思ったら、香ばしいナッツのアイスクリームでした。

イカ墨ソフトとかもあるけど、気持ち悪いし、ふぐが入ってなくてよかった。

1人前をシェアーしましたが、結構お腹いっぱいになりました。

 
  

コンビニで翌朝の朝食やデザートなど(1133円)を買ってから、ホテルトレンドに帰りました。

宿泊費(1泊平均9200円ー2泊分2人で36800円)は前払いでした。


701号の部屋に入ったら(予想はしていましたが)

ものすごーく狭くて狭くて、スーツケースを置く所もないようなお部屋で、

冷蔵庫に物を出し入れする時はベッドを
よっこらしょとまたがなくてはなりませんでした。

しかーし…窓の外を見て感動!……浅草寺(せんそうじ)がバッチリ見えるではありませんか!

ライトアップされていて、とても美しい風景でした。

しかもすぐそこなので、明日散歩するのが楽しみになりました。

このホテルを選んだ理由は

@日光に行く時の東武浅草駅が近い

A値段が安い 

の2点だったのですが、思いがけず B浅草寺も近かったのでした。

こんな部屋なら、狭いとかどうでもいいと思いました。

 
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