ドライバーつきの専用車での旅って?    

【60歳からのスリランカ一人旅


     旅が終わって、この移動方法は小さな国スリランカでは、とてもよかったと思います。

以下、どんなところが具体的によかったかを書いてみました。

   私は今回、初めて英語ドライバーつきの専用車を利用して旅をしました。旅行社はスリランカ専門のリオンロイヤルです。ネットではなく、地球の歩き方にCMが載っていたので信用しました。先にお金を払い込まなければならないので、ネットだけでは非常に危険だと思います。リオンロイヤルの担当の女性はこちらの意見をいろいろ聞いてくれて、何でも相談にのってくれました。本当は公共交通機関を利用するのが好きなのですが、スリランカのような小さな国、しかもぐるっと北から南まで1周するわけではなく、せまい範囲の場所なので車で移動する方法を提案されました。実際に利用してみて実感しましたが、ドライバーつきレンタカーをチャーターして効率よく回るのはここスリランカではお勧めです。また実際に来てみるまではわかなかったことですが、スリランカではこういったスタイルの旅が多いので、各ホテルにはドライバーやガイドのための大部屋が用意されており、いつも同じ宿に滞在しているので、連絡も容易につくのです。私は車の中で眠るのかな〜どうするのかな〜と旅行前に思っていました。
  英語ドライバーと、もう一人日本語ガイドを雇えば、かなり高額になりますがほとんどの日本人は日本語ガイドを雇うそうです。私の英語は中学1年・2年程度ですし今回は2週間ずっと同じドラバーと一日中、一緒にいることになるので、うまくコミュニケーションできるか心配しました。でも思い切って英語ドライバーだけにしてみましたが、問題ありませんでした。向こうもスリランカ訛りの英語、こっちも日本語訛りの英語でしたが、お互いに伝えようという気持ちがあれば、何とかなるものだと思いました。
  冷房車なので、暑い日でも、移動の時は涼しい車で休むことができました。年寄りなので、熱中症などにならないか、結構心配しましたが、移動中は車で休めるので本当に助かりました。また、貴重品を除き、ちょっとした荷物などを車に置いておけたので便利でした。ドライバーは車を離れる時は、必ずきちんとロックしていたので、盗難の心配もありませんでした。これが、例えばトゥクトゥクなら、冷房がないし、かなり揺れるので、ゆっくり車の中でくつろいだりはできません。もう足を踏ん張ってしがみついていなければならなかったでしょう。荷物も、もちろん車に置いて観光に行ったりはできませ。また、渋滞の時にはトゥクトゥクは窓がないので、排気ガスが直撃してくるので、臭くて大変らしいです。でもトゥクトゥクはエキサイティングで楽しいし、嫌いではありません。
  ドライバーは私の要望を、いつもしっかり聞いて、覚えていてくれました。例えば果物の何と何を買いたいと言えば、果物屋を何軒も回って、目的の物を探してくれました。シンハラ語で何回も聞くので、私もその果物のシンハラ語を覚えてしまったくらいでした。
  ここは道路沿いのカード屋さん(水牛のヨーグルト)ですが、以前に私がカードを食べてみたいという希望を伝えてあったのを、覚えていてくれ、止まってくれました。
  郊外の安くておいしいレストランにディナーに連れていってもらいました。町中のレストランは、大衆食堂を除き、高くて、あまりおいしくありません。ドライバーの友達のおすすめのアヌラダーブラ郊外のレストランは、アヌラダーブラ中心部から車で1時間半くらいの所にある、とても洒落たレストランでした。どこから聞いてくるのか、欧米人も結構来ていてその筋では有名なところなのかなと思いました。バイキング形式ですが、品数も多く、その他に食べたい物(私の場合、イカ野菜炒めとオクラのカレーなど)を注文しましたが追加料金はかからず、1人550ルピーという安さでした。やはり郊外だからだと思いました。これも専用車であることに加え、ドライバーの人脈で紹介してもらえたからだと思います。 
  これは町の電話屋さんの看板です。どこの町にもあります。大体、国際電話ができますが、1か所だけ出来ない所もありました。ホテルに行ってしまうと、ホテルから日本に電話をかけなければならないので(とても高いのです)、ホテルに行く前に、ドライバーに止めてもらい、よくかけました。
  シギリアロックだけはドライバーは同行できない決まりがあるので、入れませんでしたが、あとのどこでもほとんどの所は一緒についてきてくれ、(ドライバーは入場料がいらないか安い)、いろいろ説明してくれました。
  スリランカ観光の目玉であるシギリアロックには、朝1番にホテルの朝食を食べずに、6:30にホテルを出発しました。おかげで涼しく、また人もあまり混んでいないシギリアロックに登る事が出来ました。左の写真は9:00頃、シギリアロックから降りてきたら車の渋滞で,すごいことになっている道路です。もし、普通にこの時間に来ていたら,こんな渋滞に巻き込まれていました。これも専用車だからこその自由さだと思います。団体ツアーならこうはいきません
  車に乗っていて、途中何かを見つけた時にも、すぐに止まってもらえ、説明をしてもらえるし、写真も写せました。例えば、私たち外国人にとっては何の変哲もない山なので、普通に自分でバスなどで旅行していたら、気付かないと思いますが「あの山はイギリス軍と戦った時に、スリランカの英雄があの山に立てこもって戦いました」 などの説明もしてもらえました。
  ドライバーがその山について、英語でしゃべっています。
  次はキャプテンローザータワーというタワーについて、ドライバーが説明してくれています。
  前にトラックが走っていたので、あのトラックは何を運んでいるのかドライバーに聞くと、スリランカではトラックの色によって、運んでいる物が違い、白い色は牛乳で、赤い色はオイル、黄色はガソリンだとか、そんなことも聞けて、興味深かったです。
   山道を走っている時に、ドライバーがあるホテルの前に車を止め,そのホテルの階段をどんどん下っていくので、ついて行くと……
   こんな素晴らしい滝が見れる所に出ました。
  滝の動画です。黒服のイスラム女性が写真を撮っています。
  この赤紫のなすびのような物は、ドライバーからもらったツリートマトという果物です。ホテルに帰ってからと楽しみにして食べてみたら、もうその渋さといったらありませんでした。本当は皮が渋いだけだったのですが、こんな面白いものも、ドライバーのおかげで体験できました。 
  観光のことだけでなく、スリランカの日常的なことから結婚や葬式まで日本で読んだ本の中から興味のあることなど、何でも質問できて、面白かったし、私もドライバーの日本についての質問に答えるなどお互いによく話ができて、よかったと思います。 左の写真のひらひらは、スリランカのお葬式の合図の旗です。この旗については、本で読んで知っていたのですが、その人によって色が違っていることなど、詳しく教えてくれました。
  キャンディの町では、ペラヘラ祭りのため、夜は普通の車が町に入れず、ドライバーの仲のいい友達のトゥクトゥクドライバーがいつも送り迎えしてくれました。とても親切で、面白い人でした。最後に彼のサイン帳にコメントを書かせてもらい、記念撮影もしました。こんな交流もドライバーの人脈のおかげだと思いました。
  コロンボへ行く途中に、ドライバーの家があります。なんと図々しくも、私はそこにお邪魔させてもらいました。お母さんは私の大好きなエラワルロティなどを作って待っていて下さり、感激しました。スリランカで一番楽しい思い出となりました。右からドライバーのお母様、奥様、ドライバーと赤ちゃん、お母さんの妹さん、私、おばあちゃんと孫、一番左の女性は誰だったかな〜。 年をとると何でもすぐに忘れてしまいます。まあ親戚の人です。
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