【能登あばれ祭り】

〜21美で写真展byやけくそじじいとばばあ〜 
 


 
350年続く宇出津のあばれ祭り

毎年7月の第一金曜と土曜に開催されます。

私はこのあばれ祭りが大好きで、日帰りで何回も写真の撮影に行きました。

深夜2時まで祭りは続くので、金沢に帰ってくるのはいつも朝になりました。

 

21美会場内壁展示



能登の人は祭りが大好きなんですが、

特に宇出津の人々にとってあばれ祭りは

盆と正月より大切なもので、

「盆と正月に帰ってこんでも、祭りにはかえってこいや!」

と遠くに住む息子や娘に親は言うそうです。

 
 
 
 
 
 

伝説によると、江戸時代初めにこの地域で疫病(伝染病)が

流行った時に、京都から牛頭天王(ごずてんのう)を迎えて

盛大なお祭りをしたところ、

大きな蜂が現れて、人々を次々と刺しました。

すると
蜂に刺された人はたちまち病気が治ったため、

あの蜂は神様の化身に違いないと感謝し、

大きなキリコを作って「大泥棒 蜂やさいた(刺したの意味の方言)」と

囃し立てて町内を練り歩いたところ、
疫病は絶滅したと言われています。

牛頭天王は
”暴れれば暴れるほど喜ぶ”とされているので

このような暴れ回る祭りになったとされています。

 
昔は今のコロナのような疫病を退散させるために

祭りを行っていました
が、さすがに今は昔のようなことはできず

コロナの2021年と2022年、あばれ祭りは中止となりました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 


パチンコのネオンが写るように撮りました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

神輿は「ちょうさ・ちょうさ・ちょうさ・ちょうさ」のかけ声で担がれ、

夜中のクライマックスには水中や火中に放り込まれます。

神様を乗せた神輿は地面に叩きつけられ、

火に投げ込まれ、徹底的に壊されていきます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして今年2024年、また元日に大地震があったため

祭りをめぐって、宇出津町は反対・賛成意見で揺れていました。

「なんでこんな非常時に祭りをするんや!」という声がある一方、

「雨が降ろうが槍が降ろうが、台風が来ても祭りはやる!」という声も。

「でも今年ばかりはね……」という意見の人も多かったのでした。

でも「復興の旗印になって能登半島を盛り上げよう!」と

いうことになり、祭りは開催されることが決定しました。

ただし、キリコの運行は町内会ごとに協議して

出すか出さないかを決めることになりました。

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