北アルプス国際芸術祭2017
〜大町の素晴らしい自然の中で〜

   
 
私達(夫と私)は今年の夏、長野県信濃大町で開催された北アルプス国際芸術祭に行ってきました。
 

北アルプス国際芸術祭

〜信濃大町 食とアートの廻廊〜

会期:2017年6月4日〜7月30日 ※一部作品を除く

会場:長野県大町市内各所

電話番号:0261-23-5500(北アルプス国際芸術祭実行員会事務局)

休館:会期中無休 ※一部作品を除く

鑑賞パスポート:一般 2500円 / 高校生1500円 / 小・中学生 500円、アートサイト個別鑑賞券:300円




 「北アルプス国際芸術祭 〜信濃大町 」は、総合ディレクターに北川フラムを迎え、3000メートル級の山々が連なる

北アルプスの麓にある大町市を舞台に、国内外36組のアーティストが参加する芸術祭。

本芸術祭では、北アルプスがもたらす豊かな水、緑、木、そして空をテーマに盛り込んだ作品が多く見られる。

「仁科三湖」「源流」「市街地」「東山」「ダム」の5エリアで構成されている。

 
正直言うと、私は美術館で見る絵や彫刻が好きではありません。

   でもこの芸術祭はほとんどの作品が、大町の自然の中で展示してあるらしいので、

   行ってみようと思いました。



私は末娘からその催しのことを聞いていましたが、いつ行ったらいいのか迷っていました。

   天気がいいかどうかが、とても心配だったんです。娘は7月21日〜22日に行きました。

   友達が大町に住んでいるので、娘はその芸術祭のことを知りました。

   もし娘からそのことを聞いていなかったら、私達はその芸術祭のことを知らなかったでしょう。

   私達は結局、最終週末の7月28日(金曜日)〜30日(日曜日)に2泊3日で見に行くことに決めました。

   天気予報では曇り、時々雨でしたが、山の天気は変わりやすいので、

   もしかしたら晴れるかもしれないと思いました。


   人で混む週末に行ったのは、金曜日と土曜日にしか見られない作品(15番)があったからです。


3日間で全部の作品(36)を見ることはできないので、私はホームページを見て、

   どうしても見たい9作品をピックアップして

   リストを作りました。でも実際の作品を見る前に多くのことを知りたくなかったので、

   最低限度しか見ませんでした。


実は私達には一つだけ、今回の旅で心配なことがありました。

   車で、限られた時間内で回るには、ナビが必要ではないかということでした。

   うちの車にはナビがついてないんです。
 今どきないの?……ですが、

   これまでは必要を感じませんでした。


   開催しているエリアは、大町市内のかなり広い範囲になり、その場所に行きたくても、

   地図だけではむずかしいであろうことが容易に想像できました。

   私はナビのついている車に乗っている長女に相談してみました。

   娘は「この間、廃車にした車につけてあったナビを捨てずに保管してあるから、

   取扱説明書と一緒にそれを送ってあげるよ。7年前に買ったナビだから、古いけどね。」


    と言いました。

   私達はナビを使ったことがなかったので、練習しなければなりませんでした。 

   まず、私達は自宅や近くのお店や最寄りの駅などを地点登録して、

   実際にナビを使ってドライブしてみました。

   次に、信濃大町のホテルや駅や3か所の観光案内所、作品の展示場所などを

   できるだけたくさん登録しました。

   登録する時には、住所や施設名より、電話番号で入れた方が簡単だとわかりました。

   さあ、私達は生まれて初めてのナビを使って、いろいろな目的地に行けるでしょうか?

 
1日目―2017年7月28日(金曜日) 

図書館で借りてきたガイドブックによると、糸魚川から信濃大町までの148号線の途中に、

青鬼棚田という集落があると紹介されていたので、ちょっと寄り道してみました。 
 
 

道端でたくさんの人たちが写生をしていました。

写生バスツアーですね。

 

あいにく私達が行った日はきれいに見えませんでしたが、

棚田の向こうに北アルプスが見える絶景を求めて、

四季を通じて写生したり写真を撮る人々が訪れています。

 
江戸時代末期、村人総出で用水路を引き、石垣によって棚田を作ったそうです。

昔は約200枚の棚田があったようですが、現在は80枚くらいです。
 

田んぼの形が面白くて美しいです。



白い花は、そばで有名な信州のそば畑です。

 
青鬼棚田では特産品として紫米を栽培し、収穫した紫米は村で全量買い上げ道の駅で販売する取り組みを

  行っています。

四方が山に囲まれた青鬼地区は他の品種と交配されにくいため、紫米の栽培に適した地形となっており、

  耕作放棄にも歯止めがかかっています。

なるほどなるほど……他の地区と離れていると、そんな長所もあるんですね。
 
   

食物繊維・ビタミン類・鉄・カルシウムなどが

豊富に含まれています。


 
 

元気なオタマジャクシがいっぱいの田んぼでした。 

どうしてこの村は青鬼という名前なのでしょうか???

青鬼集落に伝わる伝説より

  むか〜しむか〜し村に鬼のような大男が現れ、村人を苦しめておった。

  そこで村人は、底なし穴に大男を閉じ込めたと。

  しばらくして、その大男が戸隠村に現れるようになったが、今度は人々を苦しめるどころか助けるようになった。 

  村人たちは、大男が穴を抜ける時に魂が入れ替わったのだろうと思い、

             その大男を「お善鬼様」として祀るようになったとさ。



穴を抜ける時に、魂が入れ替わって悪い人がいい人になるというのが、面白くて好きです。
 
 

向こうに見える山とそば畑が素晴らしいです。

 

ずら〜っと並べてあるものは何かな…と見てみると……

 
 

サイダー屋さんでした。”雪どけサイダー”です。

空き瓶をディスプレイするなんて、

なかなかいい考えですよね。


 

「サイダー アリマス」とカタカナで書いてある

ところがなんか懐かしいです。

明治生まれの私の祖父もカタカナで書いていました。


 
 
 
 

イノシシが入ってこないように柵がありました。

 
 

茅葺屋根は多分、お金がかかる(聞いたところによると、

1000万円くらい)のでトタン屋根にしてありました。

きれいじゃないけど、仕方がないことですね。


 

屋根の下の「水」はどういう意味でしょうか?

今、調べてみたら建物の屋根や壁に「水」と書いておくと

火事にならないといわれているそうです。


   

こちらの屋根には「寿」と書いてありますね。

 
さて、私達は1日目の夕方、大町に到着しました。

ホテルで晩御飯を食べた後、私達は車で中山高原の作品番号28番 

   青島左門作「花咲く星に」を見に行きました。

この作品は週末の夜(金曜日と土曜日と祝日の前日)20時〜21時半にだけ見ることができました。

ところで、車のナビにはどの様に登録したらいいのだろうか?と私は思いました。

   「中山高原」と入れても、範囲が広いので特定できません。

最寄りのお店の電話番号を入れればいいかと思い、自宅で中山高原の「農園カフェラビット」の

   番号を調べましたが、そこには携帯電話番号しかありませんでした。

近くの電話のある店か施設が知りたかったんです。

それで、私は大町に着いてから、実行委員会事務局に電話してたずねました。

   事務局の人は、山品そば店の電話番号を教えてくれ、山品そばを目指せば、

   途中に大きな駐車場が見えてきますと教えてくれました。


信濃大町在住の作家青島左門さんは、

   「まちには人工的でない本来の夜の暗さがあり晴れた日には星がとてもきれいに見える」と語ります。


展示場所は、春は黄色の菜の花畑、秋は一面真っ白なそば畑と北アルプスを一望できる中山高原です。

 
 

わずかに右の方に森の木が見えます。

娘によると、28番の会場では、静かに星空と作品を見る

ために、話してはいけないとのことでした。


でも私は夫にしゃべってしまいました。


曇りでしたから、期待はしていませんでしたが、

その遠近感から本当の星も少しですが、

見えたのがうれしかったんです。



作品番号28番 青島左門 作 「花咲く星に」  

東山エリア


中山高原の夜空に浮かぶ花が、星のような光を

はなつ幻想的な作品。

満天の星空では圧倒的なスケール感が広がる。

悠久の銀河を旅して、空から舞い降りた星の精霊が、

地上の花に命を灯す。

歓喜して踊る星々と、静かな時間を過ごしてほしい。

(青島左門 パンフレットより)





東山エリアは、北アルプスを正面に大町市の町並みを

見下ろすことができる鷹狩山、中山高原を中心にした

エリアです。


 
 

菜の花のきれいな写真を見つけました。

今度は、菜の花の季節にぜひ来てみたいです。



そば畑も美しいです。

 
2日目―7月29日 (土曜日)

2日目は曇りでしたが、たま〜に雨でした。

私達はまず、東山エリアの作品番号30番の「信濃大町実景舎」(作家ー目)と

  作品番号32番の「風のはじまり」(作家ーリー・クーチェ) を見に行きました。
 
   
 
 
 

いい天気でなければならないと思い込んでいた

自分が恥ずかしくなりました。

晴れてないことに感謝でした。

 

霧がかかっている森は何て幻想的なんでしょうか!

素敵です。

 
作品番号30番 目作 「信濃大町実景舎」 東山エリア 鷹狩山頂上の空き家

大町市を眼下に望む鷹狩山。ここから見える景色を作品に取り込んだのがクリエイティブチーム「目」です。

真っ白の空間の中に所々残るかつての家の柱や畳。

霧で外はほとんど何も見えませんでした……けど、それはそれで、霧も自然なんだから、よかった。

 
   
 
   
 
  晴れていれば、この写真のようにお山が見えるんですね。

こんな風景も見てみたかったなあ。


見に来ていた人の中に、

「この家に住みたい」という人がいました(笑)。


 
作品番号32番 リー・クーチェ作「風のはじまり」 東山エリア 鷹狩山頂上から少し下った森の中。

鷹狩山の森の木や枝で作られた巨大な彫刻作品で、テーマは風です。

こちらの作品は、機械に頼らず、台湾と日本のスタッフが共同で作ったということに驚きました。

鷹狩山の木や枝を素材に作られ、渦を巻く風のように、複雑に編まれています。

今まで考えたこともなかったのですが、風は一体どこからやってくるのでしょうか……。
 
   
 
   

風が通り抜けます。

 
作品番号33番 ロシア ニコライ・ポリスキー作”バンブーウェーブ”   東山エリア あきつ公園下。

どの作品もですが、その作品にぴったりの場所を選んであるのに感心しました。

アーティストたちは、何か所も見比べて、自分の作品にぴったりの場所を決めたそうです。

場所へのこだわりはこういった自然の中での作品では特に重要ですよね。

ニコライ・ポリスキーさんは雪、木、竹、干し草などの自然の素材で大きな構造体を手作業で制作し、

   2000年には住民との協働のもと、200以上の雪だるまを制作した

  「スノーマン」で注目を集めた作家です。

今回彼は初めて日本を訪れ、八坂地区にある竹林の美しさに深い感銘を受けました。

全長15メートル程度の八坂の竹を使った13体の巨大作品ですが、美しいです。本当に美しいです。

周りの景色に溶け込んでほとんど一体化しています。

最近よく見る戸外展示の金属で作られた彫刻作品とは全然違い、美しいのです。

展示当初は青かった竹が、時間の経過と共に飴色に変わっていったそうです。

そんな変化も自然でいいですね。
 
 
 
   
 
   

下から見上げると、こんなに力強い。

 
   

棚田が大好きです。

 
 

 ”あきつ”とは古代語でトンボのことです。

稲につく害虫を食べてくれる

トンボが飛んでいる稲作の国、

稲作の国というのは、豊かな国を表しています。

日本は昔、秋津国と呼ばれていたそうです。

古代日本のそんな風景に憧れます。


 

のぼり旗がプラスチックではなく、

「地元の竹」っていうところもアートでした。


   
作品番号34番 フェリーチェ・ヴァリーニ作 「集落のための楕円」 東山エリア

建物の壁に三次元の巨大絵画を描く作品で有名なスイス生まれの作家です。


今回、ヴァリーニが発表の場に選んだのは、3世帯しか住んでいない八坂集落。

現在も人が暮らす家屋にOHPで楕円を投影し、銀紙に塗装した鮮やかな黄色のテープを貼ることで、

  のどかな里山風景に異様な世界を出現させました。 

あるポイントから見るとぴったり楕円模様が重なるから不思議です。

人の目の錯覚を利用したトリックアートですね。

3軒のお宅では、期間中、洗濯物が干せたんでしょうか? 

どうもすみませんでした。芸術より生活が大切です。
   
   
 
   
 
   

楕円がぴったり合う位置を探すのも面白い作品です。

 
   
 
   

ポイントからもう少し奥の田んぼの写真を撮っていたら、

係の人に注意されてしまいました。


芸術もいいけど、田んぼがきれい過ぎて……。

 
作品番号29番 高橋貞夫作「伽藍への回廊」 東山エリア霊松寺内

高橋さんは、長野県の伝統芸術のひとつである木工芸を、新日本農民美術研究所で学んだ後、

  漆を施した版に木彫を組み合わせた独自の技法「彫彩」を編み出し、

  活動を続けている、信濃大町の作家さんです。


お寺の中で、存在感を放つ力強い作品でした。
 

東山の山間に鎮座する霊松寺

 
 
   
 
   

美しいお寺内部が作品をさらに引き立てていました。

美術館に展示してあったら、随分感じ方も変わって

いたのではないかと思いました。

  
   
 
   
 
 

地元音楽家が制作した音楽も素敵でした。

 
 
   
 
作品番号28番の青島左門 作 「花咲く星に」は一日目の夜に見たんですが、昼間明るい所で

  どうなっているのかが、どうしても見たくて、もの好きにも、またまた来てしまいました。

好奇心あり過ぎのおばばです。

なぜ「花咲く」なのかがわかりました。夜見た時には「色つきの電球」だと思っていたからです。

知りませんでした。

木と木の間に糸を張り、生花にLEDライトをつけてあったんですね。素晴らしい発想です。

思いもしませんでした。

私達が見に行ったら、スタッフが電球や花のメンテナンスをしていました。

こんな地味な仕事のおかげですね。
 
   

ここが春は菜の花、秋はそばの花で満開になるんですね。

 
 

農園カフェ ラビットです。

ジビエ料理なんかで人気だそうです。


 

ラビット(ウサギ)の前で飼われている

ゴート(ヤギ)です。


 
 

これが見たかった。ほんとに生花がつけてあります。

 
 
作品番号24番 ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット作「ベールの向こうに」  仁科三湖エリア。

青木湖、中綱湖、木崎湖からなる仁科三湖は、大町市の北の玄関口で、この作品は木崎湖に展示されていました。

海のない長野県では、昔はこの木崎湖が遊泳場としてたくさんの人が訪れ、当時の賑わいを

  思い出させるようにお店が並んでいますが、今はそれらの多くが空き家になっています。

この光景に衝撃を覚えた作家ふたりは、空き家そのものを作品にしたそうです。

多くの地方都市同様、人口減少は大町市にとっても課題のひとつですが、

  その人口減少の象徴でもある「空き家」を作品にしたということがまさに芸術ですね。

何年も誰も住んでいない空き家が、レースのカーテンによって脚光を浴びていて、切ない作品です。

 
   
 
   

この辺りは日本海から松本まで塩や海産物を運んだ

糸魚川街道「塩の道」すじに位置しています。


 
  「黒部ダム方面最後のコンビニ 」は、私達のホテル方面

への目印だったので、いつも「最後のコンビニだ〜」と

面白がって言っていました。


このキャッチコピーはうまい!

 
 

ホテルの廊下の自動販売機で買ったびん牛乳です。

この牛乳はとても美味しかったので、帰ってからネットで

調べてみたら、私の好きな低温殺菌牛乳でした。


HPはこちらから→松田乳業

 

昔から「富より健康」のキャッチコピーの

牛乳瓶で有名です。

富より健康……真実ですね。


それにしてもパック牛乳よりびん牛乳がおいしく

感じるのはなぜ?


 
 3日目―7月30日(日曜日)

作品番号16番 遠藤利克作「雨為る森」  源流エリア


ここは、会期中、熊が出て一時期、立ち入り禁止にもなった作品です。

そういうわけで入り口に熊よけの鈴が置かれていました。

長野県信濃大町は北アルプスの麓にあり、豊富な雪解け水が印象的な町でした。

どこを歩いていても、水の音が聞こえ水の気配をほとんどの場所で感じました。

水の町でのアートはほんとうに気持ちのよいものでした。

この作品はまさに水そのものが作品で、森の中で木の上から

  水がす〜っと滝のように何本も流れ落ちていました。

 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
作品番号17番 平田五郎作の「水面の風景」 源流エリア

実はこの作品は見る予定がなかったのですが、16番と近かったので、見ることにしました。

16番から17番までは、実は随分歩かなければなりませんでした。でもそこがいいところなんだと思いました。

この季節―田んぼが最も美しい季節―に来てよかったなと改めて感じました。
 
   

17番の作品に向かう途中の田んぼ横で、

田んぼの緑に映える黄色い花でした。


 
   

金沢の田んぼでは聞けないような豊富な水の音です。

 
 

この芸術祭なんてなくても、

充分魅力的な散歩コースです。


何もない時に、もう1度訪れたいものです。

 
 
 

この風景の中で見た車のお墓です。


私にはひとつの作品に見えました。

 
 
 

17番最初の作品です。

足をつけたくなりました。


 
 
 

17番2番目の作品です。

入りたくなりました。森の中の露天風呂。

 
 
   

17番3番目の作品です。

足もつけられず、入ることもできませんが、

美しい作品です。

 
作品番号15番 ジェームズ・タップスコット作 「アークゼロ」 源流エリア

北アルプスの雪解け水が、いたるところを流れている源流エリアにあります。

ジェームズ・タップスコットはオーストラリアの作家でクリエイティブディレクターです。

仏崎観音寺というお寺の参道の太鼓橋にこの作品は設置してあるせいか、

  まるで「この世」と「あの世」のような……。

本当は夜にもぜひ来てみたかったのですが、夫が夜出かけたくないと言うし怖くて

  ひとりでは行く勇気がなかったんです。

でも、ひとりでも勇気を出して見にいくべきだったと、今となっては実は後悔しています

本当に後悔しています。


夜は輪っかが地獄の火みたいになって、怖いそうです。
 
  

この作品には、一日目と三日目の2回、違う時間帯に来ました。

それぞれ、雰囲気が違っていてとぢらも素晴らしかったです。

何回でも行きたくなる作品。

 

光の輪をくぐって太鼓橋を渡ると霧が噴き出します。

 

気持ちいいんです!

 

小さな川ですが、豊かに流れる水の音が

耳にここちよかったです。



雲から雨や雪が降り、積もった雪が融けて川になり、

また水蒸気となって空に帰っていく。

まさに旅する水の作品ですね。

   
   

子供も大喜び。

   
信濃大町のまちなかにも作品はあったのですが、私達は自然の中の作品だけを見たかったので、行きませんでした。

でもせっかくなので、駅や商店街にも行ってみました。
 
   
   

信濃大町駅です。アルプスの麓の町らしい駅舎ですね。

 
 

いわゆるシャッター通りの信濃大町商店街でしたが、

ところどころ活性化されつつあるように感じました。

 

懐かしいたばこ屋さんを見ました。

 
 

多分、古い昭和の旅館を都会から来た若者が

ゲストハウスにしているんですね。

 
 
 

娘のおすすめのお料理屋さんの「わちがい」です。

豚丼が美味しいそうです。

食べなくても中を見学させてくれました。


 

こんな美しい建物を放っておかずに

活用したのはいいことですね。


 
 

青空にきれいに北アルプスが見える美しい写真を見つけました。

金沢に帰ってきてから、大町の自然の素晴らしさを思い出しています。

そして山に囲まれた町の田んぼがこれほど美しいものとは、来てみるまで知りませんでした。

 
 

芸術祭がなくても、何もなくても、そのままで魅力的なところでした。