【はねや能登牡蠣フルコース】 2018年1月                       
 場所・電話番号 インターネット情報  時間 ・休み 料金(2人分)

和乃食はねや


石川県内灘町
  向陽台1-12


北鉄浅野川線内灘駅近く


電話 076-239-0007


予約受付時間

AM10:00~PM10:00


駐車場30台


車椅子トイレ・
エレベーター完備


カウンター・大小宴会場
個室あり

予約/2~50名 
 席/130席


はねや公式HP

 http://haneya.jp/

営業時間
  
ランチ
  11:20~14:20

  ラストオーダー14:00



ディナー
  17:30~22:20

  ラストオーダー22:00



年中無休
   年末年始はお休み


能登牡蠣のフルコース

1人前 4536円(税込)


私達年寄りは1人で
1人前は食べ切れない
ので、2人で1人前を頂き
ました。




去年の冬は金沢から車で2時間以上かかる能登中島の

「海」(カイと読みます)という

牡蠣専門店に行ってきました。
 

海コース 4000円

焼き牡蠣 10個

牡蠣フライ( ? 個)

酢の物(酢がきではない)

牡蠣鍋

牡蠣釜めし



波コース 3000円

焼き牡蠣 10個

牡蠣フライ( ? 個)

酢の物(酢がきではない)

牡蠣釜めし

 

「海」では単品で頼みました。コースは多すぎて

食べ切れないからです。

焼き牡蠣10個(1000円)×2、

牡蠣フライ1皿(7個800円)×1、

牡蠣釜飯(1000円)×1

を2人で分けて頂いてちょうどよかったくらいでした。

2人で3800円でした。


 
    目の前の炭火で焼きたてを食べるので、

とても美味しくてよかったのですが、

能登まで2時間と考えると…年々道楽になり、

楽をして、金沢で焼き牡蠣を食べられないかなと

調べてみたら内灘に「はねや」を見つけました。

このお店は能登中島の「かきの里」という大きな

牡蠣専門店の姉妹店です。
 

金沢で味わえる能登牡蠣ということです。
 


焼き牡蠣が大好きなのではねやさんのHPを見ましたが、

焼き牡蠣の数が書いてありませんでしたから、

お店にきいてみたら、4個ということでした。

焼き牡蠣をたっぷり食べたいのに、4個ではかなり

物足りないので、蒸し牡蠣4個を焼き牡蠣4個に

変更してほしいと頼んだら快くきいて下さいました。


融通がききますね。商売上手です。

つまり焼き牡蠣が8個ということになります。
 
 
ちなみにこの地図では、東京ストアになっていますが、

今はマルエーになっていました。

大きい通り沿いなので、とても分かりやすかった。

浅野川電車の内灘駅からも歩いてすぐです。

 


どこのお店でも車いすマークはよく見かけるのですが、

ここまでビッグなものは、生まれて初めて見ました。

半端じゃない店主さんの心遣いがすごいと思います。

 

しかも高齢者マークまで……優しい……。

   
駐車場だけでなく、車いす用トイレやエレベータなど

オープン当初から、バリアフリーに

気を配っているお店です。

私の亡くなった父が、車いすに乗っていた時、

連れて行けるお店が本当に少なくて

随分苦労したものです。

こんなお店があると知っていたら、

連れてきたかったと思いました。

 
 
店名の由来は?

ここ内灘では、出世魚の鱸(スズキ)の幼魚が

元気よく飛び跳ねているというところから、

「はね」と呼ばれているそうです。


スズキのように出世できるようにとの願いを込めて

この店名「はねや」になさったそうです。


 



入り口には、たくさんの生きたズワイ蟹が水槽に。

餌は何を?



 
   

人数に合わせて大小の個室があります。

私達の部屋は2階のこじんまりした2人部屋でした。

掘りコタツ風で、床暖房になっています。


   



今日の私達が予約してあった能登かきフルコースです。

蒸し牡蠣を焼き牡蠣に変えてもらいました。

 

まずは前菜の「牡蠣の小鉢」がでてきました。

牡蠣をオイル蒸しにしてからマリネにしたものです。

洋風にアレンジしてありますが、あっさりとしていて

食べた後に牡蠣の旨みがぎゅっと感じられました。

牡蠣は
2個です。

 




この真っ赤な辛い一味唐辛子を

焼き牡蠣にふりかけると美味です。

 
待ってました! 大好物の焼き牡蠣です。

「海」のように、自分で焼くわけではなく、板前さんが

ちょうどいい焼き具合に焼いてあるものを持ってきて

もらうので楽ちんですがちょっとだけ冷めています。

楽をとるか、アチチをとるか……ですね。

ところで、こちらの焼き牡蠣の味はお料理屋さんの

焼き牡蠣だと思いました。とてもマイルドで上品で

美味しいのですが、

塩っからい磯の香りが今、ひとつしません。

でも塩分制限しなければならない人には

とてもいいと思います。


パチン!と殻が飛んでくる危なさがありますが、

海から上げてすぐの牡蠣を熱い、危ない目に

遭いながらフーフー食べる醍醐味が

好きかもしれません。


でも落ち着いて、本当に落ち着いて何の心配もなく

旨みたっぷりの牡蠣を食べられて幸せでした。

旨みたっぷりの汁も、もちろん全部飲み干しました。



牡蠣は蒸し牡蠣4個を焼き牡蠣に変更して、
8個です。



牡蠣料理の定番、牡蠣フライです。

ここの牡蠣フライは最高でした。上手です。


レモンをかけるより、ついてくるソースが合います。

牡蠣は
3個です。

美味しそうで、写真を撮るのを忘れてしまい(笑)

ひとつ食べてしまってから撮りました。


 



牡蠣なので、味噌鍋かと想像していましたが、

うすくち醤油の寄せ鍋味でした。

牡蠣だけでなく、白菜やねぎも能登中島の

契約農家さんから直送だそうです。

お料理屋さんのだしの味がしっかりしました。


牡蠣エキスたっぷりのだし汁

一滴も残さず飲み干しました。


牡蠣は3個です。

 
 

きれいな器ですね。木と竹の組み合わせです。


牡蠣の炊き込みご飯とお漬物です。

炊きたてで美味しいです。

お米もいいお米を使っているのがわかります。

牡蠣は
3個です。

  

コースの〆のデザートは和風ゆずシャーベットでした。

ゆずの味が濃厚にして、さっぱりしています。

ゆずをたくさん頂いた時に、作ってみたいものです。

牡蠣は
0個です。
 
 
さあ、牡蠣は全部で何個使われていたのでしょうか?

答えは
19個でした~。
 
 
 
食べ終わって、階段を降りる途中、表彰状がズラ~リ。



ここの料理長の前田利幸さんをはじめとして、

こちらの料理人さんたちは日本料理技能で

石川県知事や金沢市長から表彰されたりなど、

様々な資格や受賞歴を誇る料理人さんたちなんですね。

へ~そうなんですか……知りませんでした。

 

ふぐ免許講習会で、前田料理長が講師を務めて

いらっしゃる写真ですね。


また、鱧(はも)料理でも関西圏の料理人から

称賛される腕前の持ち主だそうです。

 
 

冬は能登牡蠣、ふぐ、ズワイ蟹、香箱蟹

夏は鱧料理などが看板メニューです。


 

鱧といえば大阪というイメージが強かったんですが、

金沢でも食べられるんですね。

夏になったら食べてみようかな。

 
  レジでお金を払ったら、珍しいお土産を頂きました。

”お風呂カレンダー”です!


家に帰ってさっそく壁を水で濡らして貼ってみました。

でもお風呂でカレンダーを見る必要を感じたことは

これまで一回もありませんが……。


 

せっかくなので、牡蠣について少し調べてみました。


果物の柿とは同音ですが、アクセントの位置が違います。

  牡蠣・花器・下記・火器は
、   柿はカ



日本では縄文時代から食べられていて、多くの貝塚から殻が発見されており、ハマグリに次いで

  多く食べられていました。そして室町時代には養殖も行われるようになりました。


大阪では明治時代まで、広島から来る牡蠣船が道頓堀などで晩秋の風物詩となっていました。


かつては広島や東北などの産地から消費地まで輸送するのに時間がかかったため、日本では牡蠣の生食は

  産地以外では一般化せず、加熱調理や酢締めで食べられました。


日本人が牡蠣を生で食べるようになったのは、欧米の食文化が入ってきた明治時代以降のことであり、

  生食文化が欧米から輸入された珍しい食材だそうです。


欧米食文化圏においては、牡蠣は例外的に生食文化が発達した食材であり古代ローマ時代から

  養殖も行われていました。かのナポレオンも牡蠣が大好きだったことで有名です。



実は私が子どもだった50年以上前、金沢の犀川にも牡蠣船が浮かんでいました。

  冬、父の仕事の宴会が牡蠣船であり、必ずお土産はさめた牡蠣ご飯でした。

  今の様に電子レンジがないので、さめた牡蠣ご飯は生臭く、あまり好きでは

  ありませんでした。でも今となっては懐かしい思い出となりました。


牡蠣の旬は、体にグリコーゲン(旨み成分)などの栄養を蓄える秋から冬です。


イギリスには「Rのつかない月には牡蠣を食べるな」、日本にも「花見過ぎたら牡蠣食うな」という諺があります。

Rのつかない月とは、May(5月)・June(6月)・July(7月)・August(8月)で、季節的に食中毒が

  起きやすい時期であり、また牡蠣の産卵期にあたるため、グリコーゲンなどが少なくなります。

  但し、岩牡蠣は春から夏に旬を迎えます。


牡蠣はタンパク質・カルシウム・リン・鉄やビタミン類も豊富なため、昔から「海のミルク」と呼ばれてきました。


現在、牡蠣の生産は、広島が全国の過半数を占めます。

驚きですが、東京湾は大正時代まで牡蠣の一大養殖地として有名でした!

中央区の日本橋蛎殻町という地名が残っています。

 
 
 
 

ヨーロッパでは紀元前1世紀から、日本では本格的には

江戸時代から牡蠣の養殖が始められました。


養殖の方法はいくつかありますが、現在では

イカダや浮きを使った垂下養殖法がほとんどです。


種苗を付着させたホタテ貝の貝殻をロープに

通したものを吊り下げて育てます。


ホタテの貝殻1枚に対して約50~100個の牡蠣の

稚貝が付着します。大きく成長させるために、

間引きを行ったり、魚に食べられたりして最終的には

20個前後になってしまうそうですが。


能登七尾西湾で牡蠣養殖が行われるようになったのは

大正に入ってからで、今では米作りに次いでの

重要産業になっています。



七尾西湾は、牡蠣のよく育つ絶好の漁場です。

周囲には山が多く、山からの栄養が川の水となって

海に流れ出し餌となるプランクトン豊富な海となります。


 
  


育った牡蠣を収穫するのは秋から春先にかけて、まだ朝の早い時間に船で漁場まで行き、ロープに連なった牡蠣を

吊り上げます。港に水揚げされた牡蠣は、剥き子さんと呼ばれる人たちによって手作業で殻が剥かれ、

洗浄された後に出荷されます。



能登牡蠣の出荷は10月~4月まで続きますが、旬の時期は1月、2月です。

また、能登牡蠣は自然海域に恵まれているため、生育が早く、わずか1年で出荷が可能であり、

2~3年ものに比べて味も風味も良いと言われています。小粒でも、旨みが多いことで有名です。


 
 

60歳からの金沢外食日記 トップページに戻る