【グリル中村屋のカツ丼】~60歳からの金沢外食日記~
 場所・電話番号 インターネット情報  時間 ・休み 料金 (2人分)

グリル中村屋



金沢市柿木畠4-20

 21世紀美術館
 すぐそば

 
電話 076-221-3512



●公式HP

 独自のHPはありません


 柿木畠商店街HP

  

営業時間
  
  11:00~3:00(昼)

  5:00~9:00(夜)




定休日

  毎週木曜日


皿カツ丼    750円

ハントンライス 900円


合計1650円(税込み)



今月の外食は50年前(半世紀前です!)に1度食べたことがある、グリル中村屋の皿カツ丼を食べに行きました。

ちょうど中村屋のすぐそばの、しいのき迎賓館で面白そうな美術展が開かれていたので、行ってきました。



旧県庁をリニューアルした「しいのき迎賓館」です。

大正13年に建設されました。

私の父と同じ大正13年生まれです。

父は亡くなりましたが、この95歳の建物は

こうやって今なお使われているのが

素晴らしいですね。



樹齢約300年のシンボルツリーの

巨木しいのきが左右に2本あります。

50年前・95年前・300年前……と

大きな数字が並びます。
 
ユーモア作品140点の無料展覧会です。

制作者はアートユニット現代美術 二等兵の

ふじわらかつひとさんと籠谷シェーンさん。


お菓子にも高級な洋菓子や和菓子があり、

その対極に親しみやすく、誰もが楽しめる

「駄菓子」があります。

そこで美術にも「駄美術」があってもいいのではないか

との思いから、駄菓子のように気楽に楽しめる

駄美術を作っていらっしゃるお二人の作品展です。

 


展示室に入る前の廊下にかわいい顔がありました。

非常灯(目)は元々ついているものだと思いますが、

お鼻とお口は作品でした。

この目なんですが、とても非常灯とは思えません。

まるで生きているような優しいお目目ですね。

どんな物でも利用して楽しめます。

刺激になりました。

家でトライしてみようと思います。




撮影もホームページにのせるのも

許可して頂いています。


 
  

誰かが何かをのぞいていましたから、

私も見ようと思って順番を待っていたら、

その女性が全然動かないので、変だなと思い、

手を見たらお人形さんでした~。



「見れない作品」と言う名前の作品です。

 
 

「見ざる 言わざる 聞かざる」


 

耳栓をした ”聞かざる”です。
 

「脱ぎ捨てこけし」

個人的にはこの作品が一番好きです。


 

「そばがら枕」

そば殻ではなく、そばの絵柄の枕
 
 

中村屋は柿木畠(かきのきばたけ)にある

昭和13年(1938年)創業の老舗洋食店です。

ちょうど新緑の季節なので、お店の前の

柿の木の緑がきれいです。

いい時に来ました。


ところで”柿木畠”という地名の由来をご存知ですか?

昔、火事が多かった江戸時代に、

柿の木は防火用として植えられました。

「柿の木があると火が止まる」と信じられていたのです。

その理由が面白いんです。

「柿本人麻呂」かきのもとのひとまろ……

「柿の木の元では火が止まる」なんです。

ことば遊びです。

それは確かにただの迷信だったことが判明します。

1759年の大火によって全部焼けてしまいました。

確かに何の科学的根拠もありませんが、

面白い名前の由来です。

現在の柿の木は町名復活の時に

植えられたものだそうです。

 

コックさんのお人形がいいですね。

太ったコックさんのイメージは

元、帝国ホテルの村上シェフからでしょうか。




昭和13年に初代がお店を初めてから

今年で81年目、現在は4代目だそうです。


私が昔、行ったのは50年前ですから、

その頃はまだ創業から30年くらいしか

経っていなかったということですね。

30年なら大したことがありませんが、

80年はすごいですね。

 

英語の外国人向けメニューも用意してあるそうです。

ここの看板メニューは

皿カツ丼とコキール巻きフライです。


コキール巻きフライは食べたことがないのですが、

クリームシチューに豚肉を巻いてフライにしたような

感じの洋食だそうです。


食べてみたかったのですが、今日は食べませんでした。

 

カツ丼2皿というのも面白くないので、もう一つは

海老フライハントンライスにしてシェアしました。

ハントンライスと言えば、有名なのは

グリルオーツカさんですが、

最近はいろいろなお店で食べられます。

 


昔なつかしい皿カツ丼が来ました~。

創業からの1番人気メニューです。

①丼ではなくお皿に盛られている

②具なしナポリタンスパゲティ添え

③せん切りキャベツ添え

④大根の桜漬け漬物添え

⑤みたらし団子状のあんかけ卵のせ

全部、50年前と同じでしたが、

一つだけ昔と違うことがありました。

あんかけの味が、50年前はコンソメの味でしたが、

今は和風だしの味に変わっていました。

ちょっと残念。

どうして変わったのかな?

 

この特徴あるカツ丼は誰によってどういう経緯で

考えられたものなのでしょうか?


実は中村屋の初代は和菓子職人さんでしたが

その後、近所の市役所や会社向けに

仕出し屋を始めました。

配達の時に、カツ丼の汁でご飯がべたべたになるので

何とかできないかと考えました。

その時に和菓仔のくずであんかけにすれば

ごはんもべたつかず、配達の際にもこぼれる心配が

ないんじゃないかということで作ってみたら評判をよび、

中村屋の一番メニューになりました。


昔(40年くらい前)、能登の舳倉島に行った時に、

”つかさ”という民宿に泊まりました。

その時、娘はまだ小さかったので、民宿の

お母さんが気を利かせて子ども用に

卵丼を作って下さいました。

その卵丼はあんかけにしてあったので

小さな子どもにはとても食べやすく、

私はそれからは丼を作る時、卵を入れる前に

片栗粉でとろみをつけるようにしています。

”つかさ”をネットで見たら今もありますね。

あの時、小学生だった娘さんが素潜りして

サザエを獲ってきて私たちの夕食に食べさせて

くれましたが、今はつかさのおかみさんに

なっているのでしょうか。

もう1度行ってみたいものです。

 


金沢名物 ”ハントンライス”です。

ハンはハンガリー、

トンはフランス語でマグロのことです。

豚のトンではありません。

発祥地は金沢の有名なパン屋

ジャーマンベーカリーのレストランです。

ハンガリーやグリルオーツカではありません。

もともとは余ったマグロと

パプリカのご飯(ハンガリー風)を使った

当時の料理長考案の賄い料理でした。

   

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