【廻る寿し ぽん太】2017年12月                  
 場所・電話番号 インターネット情報  時間 ・休み 料金 (2人分)

廻る寿司ぽん太

金沢市西念4-15-1

電話 076-261-4885


金沢駅西口からは
歩いて20分くらい
車で5分くらいでしょうか


駐車場はお店の前にあり


金沢市中央卸売市場の
向かいの水産仲卸
センター1階


ぽん太公式HP

http://www.sushi-
ponta.jp/
summary/index.html


営業時間

10:00~14:30
ラストオーダー14:00

17:00~21:30
ラストオーダー21:00



定休日
  
毎週水曜日
 (金沢では水曜日が
    漁の休業日)

祝日の場合は営業


100円皿×1=100円

200円皿×1=200円

250円皿×3=750円

300円皿×2=600円

400円皿×1=400円

500円皿×2=1000円

合計10皿  3050円

消費税   244円


合計    3294円




  ~んと出てくる

 っまいお寿司

  っ腹なお値段で

ぽん太です。

 
今月12月29日で香箱カニ(メスのカニ)が

終わりなので、今日はお寿司にしました。

金沢中央卸売市場の真向かいにある、”ぽん太”が

私達が昔から行っている回転寿司屋です。

よく似ている名前で”ぽんぽこ”という回転寿司屋さん

もあるので間違えないで下さいね。

市場のお寿司屋さんということもあり、観光客さんより

地元のお客さんの方が多い穴場的お店です。

私達が行った平日のお昼は

サラリーマン男性でいっぱいでした。


最近よく見かけるチェーン店ではなく完全な個人店です。

今日は珍しくいらっしゃいませんでしたが、沖縄出身の

しっかり者のお母さんが仕切っていらっしゃいます。


 


年季の入ったお店は卸売市場にあるお寿司屋さんらしく

まさに市場のお店という風情です。

店内は手前と左横がカウンター席、あっち側が4人用の

テーブル席、一番奥に小あがりのお座敷席があります。

また、巻き寿司や軍艦巻き、ウニなど特殊なものは、

奥の厨房で作って持ってきてくれます。




私は1度だけ行ったことがあるのですが、最近は

お寿司を食べる所と作る所が分離されているお店が

多くなってきました。このスタイルは、お客さんの

目の前で握らなくていいので機械の導入がしやすく

あまり経験のない寿司職人さんでも働けるそうです。

客席には呼び出しボタンや

コンピュータパネルがありこれで注文します。


新幹線に乗ってきたお寿司は、私が子どもだったら

うれしいですが今はうれしくありません(笑)。

私がこのスタイルを好まないのは、お寿司屋さん独特の

いいにおいがほとんどしないことと、板前さんの

素晴らしい手さばきを見ることができないことです。


 

ぽん太さんのそばにテレビで紹介されて

有名になった”まいもん寿司”さんがあります。

人それぞれでしょうが、私はこちらのお店の方が

好きです。向こうはお店も立派で

きれいなんですが、規模が大きくなるとどうしても

味が悪くなるように思います。

避けられないことなんでしょうね。



石川県金沢は全国屈指の回転寿司激戦区で、

お寿司にかける年間消費金額が

全国トップクラスです(ちなみにアイスと和菓子も)。


このお店の名前は”廻る寿司ぽん太なんですが、

実際には廻る寿司とは言えません。


レーンは回っていますが、お寿司はのっていません。

のっているのは、手書きのかわいいお薦め品のメニュ―

だけなんです。つまり、定食やランチメニュー以外の

お客さんは口頭、またはメモ用紙に書いて注文し、

握り立てを食べられます。





 

金沢港市場の朝セリは午前8時から



夜セリは午後7時半から行われています。

 

石川県は日本海に突き出ているので、水揚げされる

魚種が豊富で、また大和堆も近いことで有名です。


大和堆は日本海中央部に位置する浅い海で、

日本海有数の漁場となっています。


それに加えて金沢港には朝と夜の2回のセリがあります。

水揚げされた新鮮なお魚を少しでも早く食べて

もらおうという金沢ならではの取り組みで、

全国的にも珍しいということです。

そういうわけで、金沢のお寿司は美味しいんです。

 
 

寿司コンベアーには、見やすく、取りやすい速さが

あります。それは毎分4.5mという速さです。

このスピードは考え抜かれた速さだそうです。

またこのコンベアーは普通時計回りに回転しています。

これはカウンター席で右手で箸を持った人が、

左手でお皿を取りやすい様にとの配慮によるものです。

実は回転寿司のベルトコンベアーは、

ほぼ100%が石川県で製造されています。

このコンベアーはそのお店の形状によって

変わってくるので全てオーダーメイドで作られ、

安いもので1台100万円だそうです。



”すっしー君”が今日のおススメを教えてくれます。



香箱カニや、牡蠣、タラの白子、タラの昆布〆など、

冬ならではのネタがおススメになっていますね。


 
  

注文はもちろん口で直接、板さんに言っても

いいのですが、間違いを防止する意味で、

このメモ用紙に書いて渡します。




お寿司についているワサビだけでは、足りないので、

毎回、小皿に別にワサビをもらいます。


やっぱりお寿司はツーンとこないと……。

 
 


出世魚です。金沢では

夏のコゾクラ(35㎝以下)→

フクラギ(35~60㎝)→

ガンド(60~80㎝)→

ブリ(80㎝以上)

というように名前が変わっていきます。


ちなみに夏のコゾクラは小さい程、美味しいと

今は亡き母がいつも話していました。


 

まずは冬の天然寒鰤(ブリ)です。

鰤という漢字は「師走」12月に脂がのって

美味しくなる魚なので、つけられたといいます。


産卵期前に脂が乘る冬の鰤を日本では特に

「寒鰤」と呼び、金沢ではこの時期の鰤を使った

かぶら寿司が有名です。


 

私達が甘海老といっている海老の正式名称は

北国甘海老です。


実は捕獲直後の新鮮な状態では、甘さは感じられない

そうです。甘海老さんがお亡くなりになった後、

少し時間が経過して初めて甘味が感じられるそうです。


 

甘海老は1貫のお寿司に2尾ずつ乗っています。

金沢育ちの私の子どもの頃は甘海老をお刺身で

食べたことがありませんでした。。

今の様に冷蔵と物流が発達していなかったので殻のまま

煮る「具足煮」か天ぷらしか食べたことがありません。

 
 

カジキ(さわらです)。痛そうな口ですね~。






これが本物の鰆(サワラ)です。

金沢でもたま~に売られています。

 

さわら”です。といっても実はカジキです。

金沢では昔からカジキのことを

「さわら」と呼んできました。

でもここで問題になるのが本物の鰆(サワラ)も

あるということです。昔は鰆は金沢ではほとんど

水揚げされなかったので、混乱しませんでした。


ところが、最近は海水温の上昇によって、鰆の主な漁場は

九州・瀬戸内海から、福井県や石川県などの日本海側に

移り、鰆がたくさん捕れるようになりました。

それでは金沢のスーパーで鰆を見かけることは

ほとんどないのはなぜでしょうか。

金沢では昔からさわら(カジキ)は親しまれていても、

鰆は親しみが薄くあまり消費されないので、

人気のある中国地方や九州などに

出荷されているそうです。

昔からずっと金沢に住んでいる人は、さわらは鰆では

ないということを知っているのですが、

よそからいらっしゃった人にとってはややこしいですが、

これは金沢の食文化です。


 
 








 

金沢の冬のお楽しみの香箱蟹(コウバコガニ)です。

香箱寿司は卵や味噌の味そのものを楽しみたいので、

お醤油はつけないのがおすすめです。


香箱カニとは、雌のズワイガニのことで、

子どもを持っているので子箱、また日本海の冬の香り

高い蟹なので、香箱など諸説あります。

小さい蟹なので、食べる所は少ないのですが

小さな分だけ味わいは濃厚で、旨みもたっぷり、

金沢の地元の人気が高い、独特の香りがする

甘味のある蟹です。

身と外子(ソトコー茶色っぽい赤のつぶつぶの受精卵)、

内子(ウチコーオレンジ色の未成熟な卵)と

蟹味噌が入っています。

雌は保護のため、禁漁期間が長く、毎年11月始めから

年末29日頃までの短い期間しか食べられません。


また、雄のズワイガニに比べて、庶民的なお値段です。

先日スーパーの魚屋さんで買ったものは

1匹(生きていたので~匹と数えます)

700円くらいでした。

 
 

カレイと区別がつきにくいですが俗に

「」左ヒラメに右カレイ」と言われるように、

ヒラメの目は両目とも頭の左側半分に

ついているのが大きな特徴です。

ヒラメは海底で両目のある体の左側を上に向けて

生活しているのでその両目は常に上を向いています。


 

白身のヒラメです。

ヒラメは10月頃から2月頃までが旬なので、

今の時期に食べておきました。


   


いくつかお寿司を食べて、一息ついた頃、

無料で2杯までOKの具沢山のあら汁を自分で

取りに行きます。無料なのでセルフサービスです。

お寿司のネタを取った後のアラなので、

身がたっぷりついています。

他のお寿司屋さんなら、300円
はとられるでしょうね。

お寿司1皿にあら汁何杯も飲んだら、お腹いっぱいに

なるな~とかこっそり想像したこともあります(笑)。


でも残念なことに、以前はねぎが薬味で用意されて

いたのですが、今はわかめがちょっぴりです。

まあ、無料なので文句も言えませんが……。


でも出来ることなら、ねぎ有料(10円とか…)に

なってもいいので、ねぎにして下さい。

魚の味噌汁にはやはりねぎです。

ねぎをどうぞよろしくお願い致します。


 
   

鯵(アジ)です。

実は鯵の旬は夏です。冬の鯵は大きくておいしくないと

言われています。

私はそれが本当かなと(疑い深いです~)

冬に食べてみたわけです。

それは本当でした。美味しくなかったんです。

やはり旬というのはありますね~。

鯵は夏に食べましょうね。

 
 

ウニは食いしん坊だそうです。

海藻を食べますが、一度に食べる量が多く、

大量発生すると、海藻が食い荒らされ、

深刻なダメージを受けます。

 

ウニの軍艦巻きです。

 

マグロの瞬間最高速度は時速80㎞だそうです。

泳ぎを止めると窒息するため睡眠時でも停まりません。


仲間とぶつからない程度に泳ぎながら眠りますが、

脳が完全に寝ているわけではないので、

人間みたいに熟睡はできません。

 

マグロの中トロです。

マグロは今でこそ、高級魚ですが、

冷蔵技術のなかった昔は塩漬けされ、

おいしくなかったので、

最下層の庶民の魚だったそうです。


 
 

スルメイカ



ヤリイカ

 

一番大好きなイカの握り寿司です。

イカにはいろいろな種類があるので、

その日によって、味が違います。

今日のイカは何イカかわかりませんでしたが、

軟らかくて、甘くて、身が厚く、美味しかった。


 
 



今は旬ではないので、今日は入荷していませんでしたが、

ガス海老が大好きです。


甘海老よりも、身がプリプリで味が濃い海老です。

見た目は悪いのですが、絶対味は勝ります。

金沢のスーパーでは新鮮なものは、お刺身にして、

少し古いものは天ぷら・唐揚げ用として売られています。


鮮度が落ちるのが早いので、輸送には不向きで

地元でしか食べられないローカルフードです。


 
 
今、観光客さんの間で人気の「のどぐろ」ですが、

実はこの魚は地元の人間はほとんど食べません。

そんなに大騒ぎするほど美味しいものではないからです。

正式名称は「アカムツ」ですが、喉の奥が黒いので、

のどぐろと呼ばれています。

島根県出身のテニスプレーヤーの錦織圭が2014年

全米オープン準優勝の凱旋帰国時、日本に帰ったら

のどぐろを食べたいと話し、ジャックスカードのCMの

中で、彼がのどぐろを食すシーンが撮影され、

のどぐろという魚が有名になったそうです。


 
 
ぽん太のランチメニューです。(ぽん太公式サイトより)

Aランチ    
  握り寿司(並)   十貫     800円

            一貫あたり  80円


満腹ランチ   
 
  握り寿司(並)   十二貫 
   925円

            一貫あたり  77円



横綱ランチ    
  握り寿司(並)   十五貫   1280円

            一貫あたり   85円


Bランチ      
  握り寿司(上)   十貫
     1200円

            一貫あたり  120円


Cランチ      
  握り寿司(特上)
  十貫    1800円

            一貫あたり  180円


プレミアム    
  握り寿司(極上)  十五貫   3000円


             一貫あたり  300円



横綱ランチを頼んでいる人が圧倒的に多かったように

思いました。一貫あたりで比較すれば、満腹ランチが

一番お得ではないでしょうか?

でもたくさん食べたい人はやはり

横綱ランチなんですね。



お寿司の数え方について

 ~1貫は1個、それとも2個?



昭和初期の資料によると、1貫という言葉は

料理人が使う隠語で1個のことを指すと書いてあります。


お寿司のお皿には普通2個載っているので、

1貫が2個のことだと思っている人が多いのですが、

これは「1皿2貫づけ」と呼ばれているものです。

 アンケートによると、1貫=1個だと思っている人と

  1貫=2個だと思っている人は半々くらいで、

50歳以上の人では2個派が多いそうです。

私も2個だと思っていました。

  2個だと思っている人が、横綱ランチを頼めば

  「やった~30個食べられる!横綱級だ~」

喜んで実は15個だとわかってがっかりするんですかね。

不安な人はかっこつけて「貫」という単位は使わずに

 「個」か「皿」の単位で注文すれば間違いありません。

 
 
 

子どもの頃は回らないお寿司屋さんしか

ありませんでした。

値段がはっきりわからないので、私の家では、

その当時、1度もお寿司屋さんに入ったことが

ありませんでした。

たま~に値段がわかっている桶の盛り合わせ寿司を

特別な時に出前で食べた記憶しかありません。



そこで、少しでも安く安心して食べてもらおうと

いうことで考えられたのが回転寿司でした。

50年前のことでした。

 

これがマスコットキャラクターの”ぽん太”です。



美味しかったぽん太ですが、

最近行ってみてわかりましたが、

残念なことに味が変わりました。

多分もう行きません。

ずっと同じではないということです。



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