【加賀カニごはんー竹翠】2019年9月
 場所・電話番号 インターネット情報  時間 ・休み 料金 (2人分)

竹翠(ちくすい)

  片山津温泉

  ホテルアローレ地下

  加賀市柴山町ト5-1

 
  ☎0761-75-8000

金沢からは車で約45分


●竹翠公式HP

http://www.arrowle.
co.jp/food/chikusui.html


●加賀カニごはんHP

http://www.kagakanigohan
.com/shop.html

  

営業時間
  
  11:30~15:00

  17:30~22:00



定休日  

   年中無休


加賀カニごはん

  2250円×2

  =4500円(税込み)



今月の外食は中日新聞で紹介されていたご当地グルメ「加賀カニごはん」にしました。

以下 中日新聞より抜粋しました。

金沢市の南にある加賀市のご当地グルメ「加賀カニごはん」は2015年4月にデビューして以来、

  4年4か月で販売累計5万食を達成しました。

  加賀カニごはんは橋立漁港のコウバコガニ(香箱蟹)を使うなど一定のルールの下で、

市内の5店舗がオリジナルの御膳を2250円で提供しています。

  2015年度は10000食でスタートし、2017年度は13000食、

2018年度はカニの水揚げが少なく、年度途中で終了しましたが、11800食を売り上げました。

  加賀ご当地グルメ推進協議会の担当者は、「加賀ランチの定番として浸透してきています。

これからも加賀ブランドの一つとして盛り上げていく。」と話しました。


 
加賀カニごはんを食べられるお店は加賀市全部で5店舗あります。

インターネットで調べてみました。→ 「加賀カニごはんが食べられる店」



1 加賀料理  ばん亭(大聖寺)


     和風かに焼きめし

        プチプチ食感

     カニ味噌甲羅焼き

        内子とカニ味噌を大根おろしでまとめ、味に爽やかな変化

     提携農家のこだわり野菜&彩り花サラダ

        季節のカラーで彩る食用花

     黒米うどん

        のど越つるり、もちもちした歯ごたえ

     けんさんプリンと季節の果物


2 くいもん家ふるさと(加賀温泉駅前)

    カニ&加賀九谷野菜の朴葉味噌焼き

       カニ味噌入りの特製朴葉味噌を乗せた朴葉の上で、九谷野菜とカニ面を温めたもの

       カニ面は季節によって山芋蒸しや蓮蒸しに変化する。

    Wカニめし(甲羅蒸しごはん・カニまんま)大粒の「ひゃくまん穀」なので食べ応え抜群

        黒米ちらし寿司を柑橘系のお湯で蒸した甲羅蒸しごはん

        外子・内子を混ぜていただくカニまんま

    スイーツは季節によってかぼちゃのケーキなど当日のお楽しみ


3 カーサフォルトゥーナ(加賀温泉駅周辺)

    カニ・アサリ・ムール貝のブイヤベース

       ふたを開けるとあふれる湯気といい香り。ブイヤベースはカニの身と内子をはじめ、魚介と

       自家製野菜がぎっしり。カニだしと加賀棒茶をブレンドしたスープが、具材の味を際立たせます。

    温泉卵でいただくカニ玉チーズリゾット

       カニスープで炊き上げたリゾットにはチーズと外子がたっぷり入り、温泉卵でまろやかに。

       カニの滋味を五感で楽しんで。玄米コシヒカリ使用。野菜は有機無農薬。

    冬はりんごのガトーインビジブルなど気まぐれスイーツもお楽しみ。


4 割烹 加賀(山代温泉)

    カニ身・外子・金時草入りかき揚げ天丼

       甘めのだしをかけていただく、かき揚げ天丼はさっくりと揚がった大きなかき揚げが秀逸。

       完食しそうになるけれど、あえてご飯を少し残して、カニ味噌タンタンメン鍋の〆の雑炊に

       温泉卵の「なかむらくん」を天丼に割り入れて召し上がれ。

    お好みで辛さを加減!カニ味噌坦々鍋

       カニだし入りで奥行きのある味わいで、カニの身と外子、旬の野菜がたっぷり。

    水面に雫が落ちたかのようなガラスの器に、旬のフルーツたち



5 ホテル アローレ 竹翠 (片山津温泉)

    素材を生かした加賀の香箱ガニ丸ごと釜飯

       内子も外子も身も全て釜飯に。カニの滋味をゆったりと噛みしめて。

       席に着くとすぐに運ばれてくる炊き立ての釜飯。

       石川県産コシヒカリがカニの旨味を吸収し、内子・外子・カニ身・加賀れんこんなどまでも

       包み込んで滋味深い味わいに。

       これだけでもかなりご飯が進みますが〆はお茶漬けで肉厚梅入りの加賀棒茶をかけて召し上がれ。

       上品な味の連続に満足必至!

       来店時間に合わせて炊くため、待ち時間ゼロで釜飯がいただけます。



私たちはカニ釜飯を食べてみたかったので、ホテルアローレ竹翠さんに行くことにしました。

 


オスに比べて、メスの香箱ガニは小さいので、

値段は安いのですが(スーパーで1匹700円くらい)

味は断然、ズワイよりも上だと思います。


香箱蟹(コウバコガニ)とは?


石川県では、雄の「ズワイガニ」に対して

雌の蟹のことを「香箱蟹」(コウバコ)と呼びます。

香箱蟹は「赤い宝石箱」とも言われており、

お腹の中にある外子(そとこ)ー卵と

甲羅の中の内子(うちこ)ー未成熟卵を

楽しむ蟹です。

外子はプチプチとした食感があり、

内子はねっとりしています。

また甲羅の中の蟹味噌も濃厚な味です。

 
   
回転寿司でも、11月上旬~12月下旬までの

期間限定で香箱蟹の軍艦巻きが食べられます。

海苔と蟹の身・外子・内子が口の中で

ミックスされてとても満足感があります。

大好きです。

それに比べて金沢のおでん屋にある

香箱蟹のおでん種は美味しくないと思います。

もったいないですよ。

おでんに入れたら味が出てしまいます……。

 
 

甲羅に盛りつけてあるのが

向かって左が蟹足の身

茶色いのが外子(卵)

外子の上のオレンジ色のが内子(未成熟卵)です。


ところで、蟹は生の時は地味~な茶色なのに、

なぜゆでると鮮やかに赤くなるのでしょうか?

海老も同じですよね(甘海老を除く) 


生の蟹や海老は、アスタキサンチンという色素が

タンパク質と結びついているので赤く見えませんが、

加熱するとタンパク質が変性してアスタキサンチンが

タンパク質から離れるので本来の赤色が現れます。

確かに海にいる時から鮮やかな赤色だと

すぐに敵に見つかってしまいますよね

アスタキサンチンには免疫力アップ・目や脳によい

などの健康効果があるそうです。

 


アスタキサンチン、どこかで聞いたことがありませんか?

そう……松田聖子のCMです。

富士フィルムの化粧品に含まれています。

美肌効果や美白効果があるそうです。

蟹は美味しくて健康にいいばかりでなく、

美容にもよかったんですね~。

知りませんでした。

 
 
 


北陸の「加賀温泉郷」の一つとして有名な

片山津温泉は白山を望む柴山潟の湖畔にある温泉で

その泉質は塩分を含んでいるので保温効果があり、

女性の冷え性にもよいと言われています。

美しい湖面は日に7回色が変わるそうです。

 
 
 
片山津温泉の昔の写真を見つけました。

その昔は今と違ってひなびた温泉街という感じです。 


いい感じですね。

 

片山津温泉のちょっと郊外の高台に建つ

ホテルアローレに来ました。

広大な敷地面積です。

手前にあるのは多分人工池ですがきれいでした。


産卵するメスを保護するため、香箱蟹は

11月上旬から12月下旬までの短い期間しか

漁ができないはずなのに、どうして9月に

食べられるのでしょうか?

ホテルアローレ予約時に聞いてみました。

冬、たくさん獲れる時に料理して

冷凍保存しておくからと答えて頂きました。

香箱は冬の限定グルメだと思っていましたが、

冬には普通にゆでて酢醤油で食べて、

余ったものは冷凍して1年中利用する。

とてもいいことだと思います。

  
   
予約時間の11時半にはまだ時間があったので、

美しく手入れされたお庭を散歩しました。

 

夏になったらここで泳げる?

 

 日本料理店 竹翠は階段を下りた地下にありました。

 
 
日本料理店  竹翠(ちくすい)です。

加賀カニごはんの看板が立っていますね。

竹翠の 「翠」はみどりの意味です。

みどりの宝石、翡翠(ひすい)の翠です。

竹翠とは若い緑の青竹を意味するのでしょうか。


   
竹翠 という名前にぴったりの

墨絵が展示してありました。

墨で描いた山水画しか見たことがありません。

こんな抽象的な墨絵もあるんですね。


 
   
開店時間の11時30分に予約をしてありました。

11時30分ちょうどに行ったら、

炊き立ての釜飯が約束通りセットされていました。

通常、釜飯は炊き上がるまでに時間がかかりますが、

ここではお客さんの予約時間に合わせて

ぴったりの時間に炊き上げてくれます。

日本全国で、連絡もなしに予約を

キャンセルする人が1割ほといるということを

先日の新聞で読みました。

これで無断キャンセルされたら可哀想過ぎます。

 
 
 香箱カニの甲羅に

たっぷりの外子と内子と身がセットされています。

香箱は美味しいのですが、お世話が大変なカニです。

身を足から出したり、卵などを分けるのが大変です。

板前さんにありがとうと言いたいです。

これを炊き上がったご飯に混ぜます。



 
 ひっくり返したら、カニちゃんが真っ赤でした。

九谷焼のお皿に載っています。

実は九谷焼が好きではありません。

いくら伝統工芸でも、地元びいきはできません。

 
 
 カニの炊き込みご飯というので、

てっきりお米にカニをのせてから

炊いたものだと思い込んでいましたが違いました。

炊き上がった醤油ごはんに

カニを混ぜるだけだったんですよね。

外食は見栄えをよくしなければならないので

仕方がないんでしょうね。

残念、残念、残念です。

ちょっと悔しいです。

冬に家で炊き込んで自分で作ってみたいです。

などとすぐに考えてしまうばあさんです。

私が今、考えた計画では、香箱カニを茹でて

普通に身や卵やカニ味噌を箸で出して

お皿に入れておきます。

そして甲羅や足の殻やほとんど身の入っていない足を

少量のお湯で煮て

その旨味たっぷりの煮汁をさましておきます。

お米に醤油や酒を入れ調味して

さめた煮汁をいつもの水の分量まで注ぎ、

カニ身や外子・内子・カニ味噌を米の上に

そっと乗せ、普通に炊きます。

冬に実験してみます。

 
 
 おしゃもじでさっくり切るようにして混ぜます。

プチプチの外子とねっとりした内子が

とても美味しいです。


何回も言いますが、一緒に炊き込んであったら

絶対もっともっと美味しいはずです。

 

九谷焼の小鉢に盛りつけられたおかずです。

 
 
 
夫が食べた鶏肉のおかずです。

 
   
 予約の電話を入れた時に

「何かアレルギーや苦手な食材はありますか?」

と聞かれたので、「鶏肉が苦手です。」と言ったら

ご丁寧にも鶏肉の小鉢の代わりに、

美味しい鱧(はも)の酢味噌かけを用意して頂きました。

ありがとうございました。

 
 
 香ばしく焼き上げたちょっと甘めの

魚の照り焼きです。

焼きたてでした。

 
 
水菜としめじのおひたしです。

 
 
 
 大根と珍しいかぼちゃのお漬物でした。

かぼちゃってお漬物になるんですね。

歯ごたえもよく、色もきれいでした。

 
 
 衣があられの天ぷらです。

 
 
鶏肉が苦手な私のために、

鶏肉抜きの茶碗蒸しを用意して頂きました。

きめ細かいサービスですね。

 
 
 
こんな大きな海老が入っていました。

 
 
 

最後に釜の底に残ったお焦げごはんですが、

これが最高に美味しかったです。

炊飯器ではこんなお焦げができないんですよね。

香ばしいです。

これに梅茶をかけて最後に頂くのですが、

半分ほどはかけずにそのまま食べました。

 
 
 これはお茶漬けに入れる三つ葉とわさびです。

 
 
 〆は梅干棒茶でお茶漬けにしましたが、

ちょっと後悔しました。

お茶漬けにしたらせっかくのお焦げが楽しめません。

 
   
九谷焼の箸置きです。

柴山潟の白鳥でしょうか。

 
 
ババロアやケーキ、プリンなど

季節で変わる和風デザートです。

今日のデザートは豆乳プリンマンゴーソースでした。

 まるで目玉焼きのようで盛りつけが可愛いですね。

こっくりと濃厚なプリンでした。

そして飲み物は夫はコーヒー、

私はグレープフルーツジュースにしました。

このグレープフルーツジュースは

甘くなくてしっかり苦くて美味しかったです。

 
柴山潟について

江戸時代に潟の中から温泉が湧き出しているのが

発見されて埋め立てようとしましたができませんでした。

そして明治時代になってようやく少しずつ埋め立てられて、

温泉として利用されるようになりました。


 
冬に柴山潟上空を飛ぶ白鳥の群れです。

雪をかぶった白い山 白山が美しいですね。



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