【菜香楼 新館】 2019年7月
 場所・電話番号 インターネット情報  時間 ・休み 料金 (2人分)

菜香楼 新館

  金沢市駅西新町
       2-8-15

  金沢駅金沢港口側から
  車で5分

  ☎(076) 260-3156

  大駐車場あり




他に本館や金沢駅店
エムザ店などがあります。


公式HP

http://www.saikohrou.com/




”ぐるなび”の方が
  情報量が多いです。

https://r.gnavi.co. jp/r016700/


営業時間
  11:30~15:00

  17:00~22:00

  土・日・祝は
  15:00~17:00も営業




定休日  
  毎週木曜日
 (但し祝日は営業)


週替わり料理セット
     1296円

焼きそば&ごま団子セット
     999円


合計  2295円


 

今月の外食は金沢で昔から有名な中華料理店の菜香楼(サイコウロウ)に行きました。

以前から知っていましたが、今回が初めてです。



中国で古くから伝わる「医食同源」の教えが好きです。

体に良いものを、美味しく食べることで、健康を保つということですね。
 


ご存知のように、中国料理は4つに分類されます。

北京料理  肉中心の料理

上海料理  海が近いので蟹・海老など魚介類の料理が多い

四川料理  辛い料理

広東料理  素材を生かす料理  

日本人にお馴染みの中華は、4つの地方のどこのお料理なのでしょうか?

全然知らないので、調べてみました。

北京料理
 

北京ダック


早く太らせるために高カロリーの餌を口にくわえさせた

パイプから胃に強制的に食べさせる方法で

育てられたアヒルを中国では

填鴨(ティエンヤー)と呼びます。

詰め込み教育のことを填鴨式教育と呼ぶそうです。


名前のつけ方がとても面白いと思います。

フォアグラだけではなかったんですね。

知りませんでした~。南無阿弥陀仏。

 

ギョーザ(水ギョーザ)


紀元前の中国春秋時代から食べられていました。

中国では水餃子が主流で、またギョーザは主食であり

日本のようにご飯のおかずとしては食べないそうです。

チャーハンにギョーザを食べるのを中国人が見たら

「主食に主食を食べて変!」とか思うんですね。

日式ギョーザ(薄い皮の焼きギョーザ)の

ギョーザの王将も

中国では受け入れられず、2014年に撤退しました。

ちなみに日本人で初めてギョーザを食べた人は

あの水戸黄門だそうです。

 

酸辣湯(サンラータン)

 

杏仁豆腐(アンニン豆腐)


このスィーツは実は薬膳料理だそうです。

喘息や便秘の薬となるアンズの種の中の仁を粉末に

したものを苦みを消すために牛乳や砂糖を加えて

食べやすくしたものです。

その歴史は古く中国三国時代から。


 
上海料理
 

上海蟹


有名な陽澄湖産のものは高値で取引されるため、

別の産地で育った偽装上海蟹も出回っています。

蟹は体を冷やす食べ物なので、体を温める生姜と酢で

バランスをとる食べ方を中国ではします。

日本人も酢醤油で食べますね。

 

小籠包


上海近郊の太湖畔の無錫が発祥の地で

あることは無錫出身中国人留学生の

Tちゃんから教えてもらいました。

無錫の小籠包は醤油で味つけされた

濃厚で甘い味が特徴だそうです。

 

八宝菜


八宝菜の「八」は具体的に8という意味ではなく、

「多くの」という意味です。

しかも中国の人は八が大好きですからね。

 

生煎饅頭(焼き小籠包


日本では焼き小籠包と呼ばれていますが、

実は中国語では生煎饅頭と言います。

冷えてしまった肉まんを焼いて

温め直したのが始まりと言われています。

 四川料理
 

麻婆豆腐


麻婆豆腐が生まれたのは100年前の清王朝末期でした。

四川省の都 成都に住んでいたチャオチャオという

顔にアバタのある女性が考えました。

彼女は17歳で結婚して10年後に夫が急死して

27歳で未亡人となり、生きていくために

食べ物を売りました。

チャオチャオの両隣には、豆腐屋と肉屋が並んでいて、

そこから麻婆豆腐が考え出されました。

麻はアバタの意味、

婆は身持ちの固いおばさんの意味です。


私はこれまで麻という名前のおばあさんが

考えた料理だとばかり思っていました。

 

青椒肉絲


青椒とは辛味を抜いた緑色の唐辛子(ピーマン)、

絲とは細切りのことを指します。

つまりピーマンと肉の細切りを炒めた料理です。

 

棒棒鶏(バンバンジー)


蒸した鶏肉を棒でたたいて軟らかくしたことから

「棒」の漢字が使われるようになりました。

蒸し鶏にごまのソースをかけたものです。

 

海老チリ


 広東料理
 

シューマイ


中国標準語では「シャオマイ」と発音されます。

日本語の「シューマイ」は香港や広州の

「シウマイ」が外来語として入ってきたものです。

現在の中国内モンゴル自治区が起源とされています。

 

ワンタン

 
 

酢豚

英語圏ではスィート&サワーポークと呼ばれています。

 

カニたま



 
 

フカヒレスープ


大型のサメの尾びれや背びれを乾燥させた

中華料理の高級食材です。

フカヒレ自体には味がないのですが、ゼラチン質の

食感が楽しめる珍味と言われています。

中国の習近平主席はフカヒレなどの高級食材を

公務接待の宴席で使うことを禁止しました。

 

マンゴープリン

プリンという名前がついていますが、プリンではなく

フルーツゼリーの一種です。

 


2階は中国庭園や楽器の生演奏、

VIPルームなんかの個室もあるそうで

メニューもグレードアップするようですが、

私たちは1階で気軽にランチしました。



お店の前の駐車場だけでなく、

通りの向かい側にも大きな駐車場がありました。


 



「念ずれば花ひらく」

玄関前に置かれている石碑の言葉です。

以前ここにあった自動車用品店「イエローハット」


創業者の鍵山秀三郎の座右の銘だそうです。

社長自らトイレ掃除することで有名な人です。

イエローハットはもうないのに、どうして石碑だけが

あるのかはわかりません???



町のこじんまりした中華料理屋しか行ったことが

なかったので、ちょっと入りにくかった(笑)。

中に入ると、サラリーマン風の人が多かったです。

 

中国狛犬(こまいぬ)が熱烈歓迎!

古代インドで、仏の両脇に守護獣として

ライオンの像を置いたのが狛犬の起源だそうです。

 

インドから中国を経て日本に伝わった狛犬ですが、

阿吽(あうん)の形になったのは

日本特有の形式らしいです。

確かに菜香楼前の狛犬は両方とも口を開いて

阿吽にはなっていませんでした。

面白いですね。

 

地上最強の動物と思われていたライオンの力で

王の墓ピラミッドを守っていたのでしょうか。

そう思うと、エジプトのスフィンクスは

狛犬の遠い先祖とも言えます。

 
 

赤と金色の”寿”と書いてある自動ドアーが開きます。

透明の自動ドアーしか見たことがなかったので

何か中国っぽい豪華な感じでうれしかった。


中国の人は赤が大好きなんですね。

豪華絢爛 縁起がいいです。



こちらが私たちが予約してあった半個室です。

完全な個室ではなく、ついたてがあるだけですが

とても落ち着きます。

無料で2人でも予約できます。

席に限りがあるので予約した方がいいと

インターネット(ぐるなび個室情報)で見ました。


  https://r.gnavi.co.jp/r016700/equipment/koshitsu/

 
私の注文した”週替わり料理セット”です。 


卵とわかめのスープ


コショウが食卓にないので、ウェイトレスさんに

頼んだら、厨房用のコショウを

小皿に入れて持ってきてくれました。

全く辛くない気が抜けたコショウ……

だから外食がいやなんですよね。

家なら辛いコショウもラー油もあるのに。




具沢山のあっさりしたサラダでした。

大根・人参・レタス・コーン・紫キャベツ・トマト・

そして焼き豚が入っていたと思います。

中華はしつこいので、こんなあっさりしたものが

ないと、とても食べられません。

でも多分中国では生野菜を食べる習慣が

ないと思いますから日本メニューです。
 
 

”たっぷり海鮮のあんかけおこげ”

ウェイトレスさんが目の前でジュンっと

あんかけをかけてくれました。

あんをかける瞬間がこの料理の醍醐味ですね。

客の目の前でのパフォーマンスです。

私はおこげというものがごはんのおこげだと

ばかり思っていましたが、ただのおせんべいでした。

看板メニューで期待していたので、

かなりがっかりしました。

”たっぷり海鮮のあんかけせんべい”です。

これは家でぜひ作ってみたいと思いました。

冷やご飯を油をひかずに香ばしく焼けば

きっと本物のお焦げができます。


また、確かに海鮮類(海老・イカ・貝柱)は

たくさん入っていましたが、

ほとんど下処理してあるであろうもので、

海鮮の味があんかけに溶け出ていないんです。

これは商売にする限りは見た目や

提供時間を短くしなければならないので

仕方がないことだとは思いますが残念です。

家で作れば、見た目が悪くて時間がかかっても

かなり濃厚な味になるはずです。

 

点心2種類です。

右側の蒸し物が何かわからなかったので

中国人らしいウェイトレスさんに聞いたら、

「めし」と言われたので、「もち米ですか?」と

たずねたら、もち米という言葉がわからなかった

のですが、多分古代米かなと思いました。

   


デザートのマンゴープリンは美味しかった。


マンゴープリン・杏仁プリン・季節のシャーベット・

タピオカ入りココナッツミルクの4種類から

デザートを選べました。




真ん中の赤いものはクコの実です。

美肌効果・健康効果が高いスーパーフードとして

人気だそうです。知りませんでした。

長寿・ガン予防・目がよくなる・血圧降下作用・

中国では薬膳スープやデザートに使うんだそうです。

でも体にいいからといって、大量に食べずに、

少量を長期的に摂取することが大切

と中国では教えられています。


私もそれが正しいと思います。

中国は深い国だと思います。

夫が注文した”焼きそば&ごま団子セット”です。
 
 

海鮮五目あんかけ焼きそば

こちらもあんかけおこげ同様、海鮮の旨味がありません。

ラー油をかけて食べたかった。



中華の人気スィーツ ごま団子です。

香ばしいあっさりした味でもっと食べたかった。
   


私たちのお隣の半個室です。

これで無料ですから、手軽に利用できます。



「トイレットペーパーはゴミ入れに

捨てずに流して下さい」



帰りにきれいなお手洗いを使わせてもらったら、

日本の店には書いてないようなことが

書いてあったので中国に来たようでした。

日本語・英語・広東語・中国標準語で

書いてありました。

 
 

本店(西念)


菜香楼の社長さんについて中日ネットで見ました。

おばあちゃんが日本人の日系3世で、

21歳の時に福建省の中学教師をやめて来日。

日本語学校に通いながら横浜中華街の一流店で

アルバイト後、東京の大学に進学し卒業。

 

エムザ店(武蔵が辻)


語学力を生かそうと金沢市の繊維会社に就職したが、

中華料理店を持ちたいという思いは抱き続けていた。

独立を決意したのは1996年周囲からは反対されたが

金沢で本格的な中華を出せばきっと当たると思った。

 


金沢駅百番街店


狙いは当たり、開店初日から長い行列ができた。

金沢で1泊してようやく入店できたという福井県の

客から20時間待ったとの声を聞き、

「早く2号店を出さなくては」と準備を急いだ。



和風中華  招龍亭(西念)


そして1号店(本館)が軌道に乗った1997年

地元雑誌のインタビューに答え「金沢にミニ中華街」を

作りたいという夢を何気なく口にしたら

記事の見出しに「金沢にミニ中華街構想!」

と大きく紹介された…とのことです。


ミニというところが可愛らしくていいですね。

中華料理店だけでなく、中国のお菓子、中国雑貨、

太極拳やカンフーの店、中国占いの店など

いろいろできたら楽しいですね。



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