【カレーのチャンピオン】2019年1月
 場所・電話番号 インターネット情報  時間 ・休み 料金 (2人分)

チャンピオンカレー福久店


金沢市福久2-89


電話 076-257-5117



法人名
  チャンピオンカレー

店舗名
  カレーのチャンピオン

俗名
  チャンカレ

名前が3つあるのが
ややこしくて好きです
    (笑)


公式HP

http://chancurry.com/
  

営業時間
  
11:00~24:00

ラストオーダー23:30




定休日  無休


Lカツカレーミニ
      590円

チキンカツカレーミニ
      590円

合計  1180円



今月は何十年ぶりかでいわゆる「金沢カレー」を食べに行くことにしました。

「金沢カレー」という名前がない時代に行ったきりでした。

最近は「金沢カレー」を目的の一つにして金沢に来る観光客さんもいらっしゃるようです。



確かに白いご飯が見えません。

見えた方が美味しそうじゃないですか?



金沢カレーとは、金沢市のカレー店で供される

独自の特徴を持ったカレーライスです。



金沢カレーの定義

①カレールーが濃厚でドロッとしている

②キャベツのせん切りが載っている

③ステンレスのお皿に盛られている

④先割れスプーンまたはフォークで食べる

⑤ルーの上にトンカツが載っている

⑥トンカツの上にはウスターソースがかかっている

⑦白いごはんがルーで見えないように盛りつける


①~⑤は知っていましたが、

⑥と⑦は知りませんでした。

 
個人的には、野菜や肉をゴロゴロ入れたカレーが

好きなのでカレー屋さんにはほとんど行きません。

自分で作る方が断然安上がりですし、

簡単にできるのにもったいな~いと思ってしまいます。

夫に作ってもらったカレーを炊き立てご飯に

かけたのが世の中で一番好きです。

但し、インドカレーはスパイスがいっぱいいるし、

自分では作りにくいので食べに行きます。

またカツカレーも家で作るとなると

かなり面倒なので外食の方がいいです。

 
カレー屋さんは年々増えていっているようです。



カレーチェーン店の店舗数ランキング(海外含む)


1位  CoCo壱番屋  1400店舗

2位  ゴーゴーカレー  70店舗

3位、4位は知らないので省略

5位  チャンピオンカレー  37店舗




今回、私たちはチャンピオンカレーに行きました。

歴史が古く、ホームページが興味深かったからです。

 





金沢イオンのお隣なのでわかりやすかったです。


 カレーのチャンピオンさんは食券制でした。

入り口にある食券機で買ってから席に座りました。



サービスタイムということで、安くなったのですが

実はこのサービスタイム

営業時間ほとんどがサービスタイムなんです(笑)。



平日と土曜日は終日サービスタイム。

日・祝日の夜9時~12時もサービスタイムです。



ということはサービスタイムでない時は

日曜日の朝から夜9時までだけということです。


 

清潔な店内でした。

この写真では写っていませんが、

おひとり様用のカウンター席がたくさんありました。

 
お店に入ると、お客さんは全員男性でした。

おばばとは言え紅一点の私……。

一人で食べている人が多かったです。

感じのいいウェイトレスさんが

真っ赤なグラスのお水を持ってきてくれました。

 


Lカツカレーミニ(私)


 
このボリュームでミニでした。

ミニにしてよかった~と思いました。

特にトンカツがミニなのにとても大きい。

LカツのLはLARGE(大)の意味だったんですね。

ところがカツを食べて私はがっかりしてしまいました。

肉が軟らかすぎたからです。

歯がなくても食べられるようなレベルでした(笑)。

年寄りでも噛み応えがない肉は好きではありません。

この大きさの半分以下でいいので、硬いお肉を!




チキンカツカレーミニ(夫)

好き好きですが、カツの上にソースが

かかっているのが好きではありませんでした。

ソースの味が強すぎて

カレーの味が楽しめませんでした。

でもあとで知ったんですが、

「ソースなし」とお願いすればよかったみたいです。

もっと調べてから行けばよかった。

キャベツがいやなら「キャベツ抜き」にも

してもらえるようです。

もっともこのソースとキャベツには

歴史があるようです。

このメニューは元々洋食店だった時の人気メニュー

豚カツ定食とカレーを合わせたものなのです。

豚カツ定食をそのままカレーの上にのせたので

こういうスタイルになったようです。

二つのメニューがドッキングしたからなんですね。

なかなか面白いです。

   
実は先割れスプーンを期待していましたが、

普通のフォークでした。ちょっとがっかり……。

小学生の時の給食を思い出して使ってみたかった。

もしシャバシャバのカレーなら、フォークでは

食べられませんが、こちらのカレーは

粘りが強いのでフォークでも大丈夫です。

最後、カレーがお皿に残ってもったいないので

私はトンカツでお皿に残ったカレーを

きれいにすくい取って残さずに頂きました。



  (チャンピオンカレーHPより)

レストラン ニューカナザワで撮影された写真です。

前列右端の人が田中吉和さんです。


金沢カレーのレシピとその特徴あるスタイルを

作ったチャンピオンカレーの創業者さんです。



チャンピオンカレーのHPを興味深く

読ませて頂きました。


昔の資料などもきちんと保存されて

素晴らしいと思います。

特にレシピノートは美しいです。



ニューカナザワの開業時、

県内から腕利きのシェフが集められたそうです。


驚いたのは、そのメンバーの中に現在のいろいろな

金沢カレー店の創業者や関係者が

5人も働いていらっしゃったということです。

金沢カレーの歴史はこのレストランから

始まったということですね。



田中吉和 チャンピオンカレー創業



宮島幸雄 キッチンユキ操業

(私はこれまで何十年もキッチンユキ

のユキさんは女性だとばかり思いこんでいました。

夫もそうです。男性だったんですね~)



今度忠 カレーの市民アルバ操業
現在工場長


野村幸男 インディアンカレー操業
(最初にカレー専門店として独立)


高田義教 大黒屋食堂 継承
(カレーうどん)


16歳で洋食の道を志した田中さんは東京に料理修行

に出てその後地元金沢に戻りレストランやホテルで

勤務しました。

1956年からは「レストラン ニューカナザワ」で

初代チーフコックとなります。

1961年には独立し、「洋食タナカ」開業。

最初は洋風のカレーを出していましたが、後に現在の

金沢カレーの源流カレーを出し人気を集めました。

あまりの人気ぶりに「タナカ」は徐々に

カレー専門店のようになっていきました。

1971年常連客の銀行員岡田隆さんとの共同経営で

初代の「ターバンカレー」を立ち上げました。

料理には自信があった田中さんでしたが、経営には

あまり自信がなかったので銀行員の岡田さんとの

共同経営に魅力を感じたらしいです。

その後、共同経営を解消し郊外の野々市に移転して、

「タナカのターバン」を作りました。

つまり、1973年~1996年までは石川県内に

「ターバンカレー」と「タナカのターバン」が

存在しました。

ほとんど同じ名前と外観、ロゴマークでした。

金沢市と野々市離れていたから共存できたんですね。

そして1996年に「タナカのターバン」が

店名を「カレーのチャンピオン」に変更しました。

とても面白いです、この歴史。



一方、ゴーゴーカレーの創業者の宮森宏和さんは

ターバンカレー片町本店で修行して、それを元に

2004年に東京新宿で開業しました。

ゴーゴーカレーは金沢発祥だと思っていましたが

東京発祥だったんですね。全然知りませんでした。


でも先日、中日新聞で読みましたが、宮森社長は

2008年に閉館した金沢のレジャー施設

”ルネスかなざわ”近くで生まれ育ったそうです。

「皆の思い出を残すため」、わざわざ

「ゴーゴーカレールネスかなざわ店」

という店名を残してくれたなんてさすがですね。

ルネスにはうちの子どもたちもよく遊びに行って

思い出深いプールなので名前が残るのはうれしいです。


ゴーゴーカレーの”55”という数字は元ヤンキースの

松井秀喜の背番号でした。

ゴーゴーカレーの社長さんが松井の大ファンで

その数字を店の名前にしたそうです。

ゆくゆくは555店舗を目指しているそうですが、

現在もアメリカのニューヨークやブラジルにお店が

あり世界進出中です。

55の工程を5時間かけてじっくり煮込んだ

ルーが売りです。

10:55~5:55までがサービスタイムで

5月5日はメニューが全て500円という

キャンペーンをしています。


5が大好きな社長さんです。

5秒で完食したら55円にしてくれるとかいう

キャンペーンはないのでしょうか。




こんな系図が載っていました。

 
昔、私が初めて今で言う金沢カレーを食べたのは

ターバンカレーかインディアンカレーだと思います。

その頃は「金沢カレー」とは意識していません。

昔はそんな言葉はなかったんですから。

家で食べるライスカレー(昔の人間はこう呼ぶ)

とは違うと思いました。

ステンレスのお皿にじゃが芋や人参がゴロゴロ

入ってないカレーは好きではありませんでした。

だから何十年もの間、そういったカレーを

食べに行きませんでしたから本当に久しぶりでした。


この点についてはHPでも取り上げられています。

「金沢の人みんなが好きだったというわけではなく、

一部のお客様から熱狂的に支持されていたと

いう方が実態に近かったと思います。」

正直にお話していらっしゃると思います。

そんな感じです。


いわゆる「金沢カレー」を出している店は、「金沢カレー」という言葉が出現するより

ずっと前から営業していました。

それではいつ頃から、「金沢カレー」という言葉が出てきたのでしょうか?

今から10年以上前、全国のご当地カレーが人気となり、

金沢でも「金沢カレー」ということばが少しずつ使われ始めました。


B級グルメブームというのも、何年か前からあります。

2007年にゴーゴーカレーが「金沢カレーの火付け役」を名乗り始めると、

カレーのチャンピオンも対抗して 「元祖金沢カレーの店」と名乗ったそうです。

ゴーゴーカレー VS カレーのチャンピオン  カレー合戦ですね。


 
ところでご当地カレーには、他にどんなのがあるんでしょうか?  ちょっと調べてみました。

その中で気になるものを紹介します。
 

以下図書館から借りてきた

「日本の洋食」青木ゆり子著より抜粋



日本のカレーライスはインドにはありません。

カレーは最初インドから伝わってきたのではなく、

明治時代にイギリスから伝わってきました。

イギリスのカレーは植民地だったインドのスパイスを

使ってイギリス人が発明したシチュー料理でした。

宗教上の理由で牛肉を使わないインドと違い、


イギリス人の好きな牛肉・じゃが芋・玉ねぎ・人参を

使ったシチューに日持ちのする香辛料を使い、

長い航海でも食べられるようにイギリス海軍が

採用したメニューでした。



日本海軍では当初、イギリス海軍にならって

カレーをパンにつけて食べていましたが

日本人にはなじみにくく、ルーに小麦粉を加えて

さらにとろみをつけ、ご飯にかけて食べるように

なり、海軍の軍隊食として定着しました。

首都東京に近い横須賀基地から

故郷に帰った兵士が家庭に持ち込んだことで

全国に広がっていきました。

この海軍のライスカレーが日本のカレーの

原点となりました。


海軍のカレーの伝統は海上自衛隊に

引き継がれ、今も金曜日には

カレーを食べる習慣があるそうです。

また面白いことに、海上自衛隊のカレーには

流儀があり、必ず野菜サラダとゆで卵と牛乳が

副菜としてだされることになっています。

現在、横須賀のカレー屋さんでも

この流儀は守られているようです。

野菜サラダとゆで卵はいいとして

牛乳はどうも………。

小学校の給食のイメージですよね。

 
 

島根県隠岐郡海士町のご当地カレーです。

本当に島では常識なのでしょうか?

実は今はあるんですが昔は島には肉がありませんでした。

でも島の周りではサザエがたくさん獲れました。

そこで島ではカレーの具にサザエを使ってきました。

今でも子どもが海に遊びに行って

サザエを獲ってきたりするので

自宅でサザエカレーを作る人が多いとのことです。

ああ、これこそ本当のぜいたく……。

 

個人的にはこのサザエカレーが一番食べてみたいです。

サザエの肝をすり潰して作ったサザエバターで

仕上げてあります。

海の香りがするんでしょうね。


 
 

熊本県山鹿市のご当地カレーの馬カレーです。


熊本県では「美味しい」を「うまか~」と

言います。

つまり「馬か~」と「カレー」をひっかけて

「馬カレー」

ダジャレ抜きで「うまい」そうです。

この山鹿という町は馬刺の産地として

広く知られています。

馬肉はあまり一般的ではありませんが

熊本では普段から口にする身近な食材だそうです。

脂肪分が少なく、胃もたれしにくい

ヘルシーなお肉とのことです。


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