【鮎の庄ーあゆの炭火焼き】2018年6月               
 場所・電話番号 インターネット情報  時間 ・休み 料金 (3人分)税込み

鮎の庄


富山県砺波市上中野70


電話 0120-010-257

   0763-82-0257


北陸自動車道
砺波インターからすぐ
庄川沿いにあります


広い駐車場あり


●公式HP

http://kawakin.in/
ayunosho02/


 

営業時間
 10:00~14:30

 17:00~19:30



定休日
 4~10月は
 第2と第4木曜日

 11~3月は
 毎週木曜日



予約
前日まで席の予約ができる
近くに五箇山があり、
団体さんが来ることもある
そうで平日でも予約した
方が無難だと思います。


鮎づくし膳  4860円
 (塩焼き3本を含む)


一品料理いろいろ

 鮎の塩焼き1本420円
   ×4本=1680円

 鮎のソロバン1026円

 鮎の甘露煮 702円

 黒うるか 108円

 鮎の唐揚げ 1028円

 白玉冷やしぜんざい
         650円


合計  10052円

娘と夫と私でシェアーして
頂きました。




”鮎の里”


先日、6月15日の新聞だったと思いますが、

富山県庄川沿いの”鮎の里”というあゆ料理の店の

大きい新聞広告を見ました。
 

昔、亡くなった両親が庄川にあゆを食べに行ったことが

あると話していましたが、私達はまだ一度も行った

ことがありませんでした。

そこで今年は次女が久しぶりに帰省していることもあり

3人であゆ専門店に行くことにしました。



今年2018年のあゆ釣り漁解禁日は6月16日でした。

富山県西部を流れる庄川の河川敷は、

長いさおを手にした釣り人でにぎわったそうです。
 


庄川のあゆは、江戸時代、8代将軍の徳川吉宗にも

献上されていたそうです。

 


”鮎の庄”


庄川には新聞に載っていた”鮎の里”の他に”鮎の庄”や

”鮎や”というあゆ料理店があることがわかりました。

その中で私達は”鮎の庄”というきれいなお店に

6月18日(月曜日)に予約を入れました。
  

”鮎の里”にしなかったわけは、ネットで調べたら、

セットはサーモンのお刺身を含むと

書いてあったからです。

あゆ料理を食べに行ってサーモンは

食べたくないというのが正直なところでした。


 
 


事前にインターネットであゆの時期について

調べましたがどうもよくわかりませんでした。

この表は”鮎の庄”に置いてあったものですが、

とてもわかりやすいと思います。




まとめてみると
  
12~2月
  冷凍子持ちあゆ(旬の子持ち鮎を急速冷凍)

3~6月上旬
  養殖若あゆ(小ぶりで柔らかく香り高い)

6月中旬~8月
  あゆ漁解禁後、天然あゆ(旨みが濃く香り高い)

9月中旬~10月
  子持ち養殖あゆ(ホクホクの卵が美味)

10月1日~20日 
  禁漁(産卵期)



なるほど、よ~くわかりました。


ということは、6月の解禁の頃に若あゆを、10月に

子持ちあゆを食べに1年に2回行きたいものですね。

素朴な疑問ですが、オスのあゆは子持ちあゆの時期は

どうなるんでしょうか?謎です……。

 

お腹に卵たっぷりの子持ちあゆ

 
 

新鮮な鮎はぬめりがあり

黄色みが強いといわれています。

夏の魚を代表するあゆは食べた時の独特の香りから

”香魚”とも、また1年で一生を終えることから、

”年魚”とも呼ばれています。

秋に川の中流から下流域で産卵し、孵化した稚魚は、

温かくエサが豊富な海で冬を過ごし、

4月~5月頃に川を遡上して、石に生えた苔(こけ)を

食べて成長します。 


同じ川魚でもイワナ・ヤマメ・ニジマスなどは

虫を食べるので内臓は食べられないそうですが、

アユの方はエサが苔(こけ)なので、

内臓も食べられるというわけです。




庄川では、かつては琵琶湖産のあゆを放流して

いましたが、今では地場産のあゆの稚魚を庄川の

養殖施設で養殖して庄川に放流する方式に

切り替えています。

富山湾から遡上する天然のあゆは流れの速さで

身が締まり、絶品だといわれています。 



 

砺波インターチェンジで高速を降り、鮎の庄へ行く途中、

広場みたいな所があって、

くるくる回る彫刻のある噴水を見ました。


砺波市の庄川水記念公園です。

何が記念なのでしょうか?

この土地で暮らしてきた人々は、庄川の水にいつも

助けられてきたので、それを記念して作られたそうです。


誰もいない、のんびりした公園でした。

 

あれ? 何か気になる看板が……。

”割りばしの橋”って一体全体何でしょうか?


興味しんしんで矢印の方向へ行ってみました。



ありましたありました、ちょっと見、

コンクリートのような小さな橋が。



日本箸(橋)  (だ洒落ですかね~)

「この橋は多分、日本一と思います。

割りばしで作った橋です。

ご自由に自己責任にてお渡り下さい。

製作者 日本一会

製作日数 3年

使用割りばし数  7万本」

と書いてあります。


箸(はし)の橋(はし)ということで、

これも駄じゃれになっています。


外国人に漢字の違う二つのはし「橋」と「箸」について

説明する時にぴったりなんじゃないかな~

とか思いました。

 
 

ズームして見てみましょう。

すごい! 確かに割りばしでした。

とにかく、割りばしを7万本使っていますからね。


実は新しい割りばしではなく、使用済みの割りばしです。

強力接着剤で固めてあります。

雨に濡れても大丈夫な接着剤?

ユニークなお箸の再利用です。


 

拡大写真です。まさにびっしりです。

気持ち悪いというか、寒気がするというか……。

おそるおそる、49㎏の私は自己責任で渡りました。

無事、崩れて池に落ちることもなく、渡れました。


巨大鯉の泳ぐ池には落ちたくありません。

大人3人、合計180㎏の人が乗っても

大丈夫だそうです。


 

”鮎の庄”さんは”鮎の宿 川金”の庭園内にありました。

同じ経営です。

明治時代からの伝統あるお店です。




きれいな緑に囲まれてお店がありました。
 
 
 

あゆの解禁日や休日には、

かなり待つ必要があるようです。


 

お店に入ると、すぐに炭火焼きのあゆ。

竹串に刺された鮎が炭火でじっくりと

焼き上げられています。

小ぶりのあゆです。スーパーの魚屋さんに売られている

養殖の大きなあゆと較べるととても小さいです。

思っていたよりもずっとずっと小さいのに驚きました。

普通、焼き物は店の奥の厨房でしますが、

こちらでは入り口で真っ赤な炭で炭火焼きされている

あゆの串焼きを見ることができます。

おいしそうですね~。

  
 

窓際のきれいな席に案内されました。

 
 


あゆ御膳”  

松(2700円)・竹(2268円)・梅(2052円)



松と竹には鯉(こい)のあらいのあ刺身がついています。

せっかくあゆ料理の店に来たのに、鯉はね~と

いうことで、鮎のお刺身つきでいろいろ食べられる

”鮎づくし膳”に決定。

生のあゆってどんなんでしょうか?

興味がありました。



家族なので、3人で1人前をシェアーして食べてから、

あと、一品料理を少しずつ頼むことにしました。




鮎づくし膳  4860円(税込み)です。




前菜(季節の一品・鮎の土佐煮・鮎の粕漬け・

鮎の南蛮漬け・子うるか)

鮎のみぞれ和え  

鮎のお造り 

鮎の塩焼き3尾

鮎の唐揚げと季節野菜の天ぷら 

鮎雑炊・冷そば・冷うどんから一品選択

自家製デザート  


注文した” 鮎づくし膳”がきました。

まずは前菜から。


 

鮎のみぞれ和え

ぶつ切りのあゆに味付けした大根おろしが添えられた

さっぱりとした酢の物です。



鮎の南蛮漬け

揚げたあゆを甘酢につけてあります。

家でも鮎を南蛮漬けにしたことがあります。

 

そら豆豆腐

あゆとは関係ありません。
 

あゆの子うるか


「うるか」にもいろいろ種類があって、

内臓だけで作るのが「苦うるか(わたうるか)」

卵巣(卵)だけで作るのが「子うるか」

精巣(白子)だけで作るのが「白うるか」

頭から尻尾まで丸ごと刻んで塩辛にしたのが「黒うるか」

 

向かって右が鮎の土佐煮、左が粕漬けです。

土佐煮は、かつお節で煮てあるんですかね。

川の魚と海の魚がドッキングです。

 

鮎の塩焼き3本

アチチが大好きな私にとって、各テーブルにも炭火が

それぞれ用意されていたのが嬉しかったです。



入り口の炭火で焼き上がった串焼きのあゆは

テーブル席の灰に刺されます。


この時期の鮎は香り高く、骨がやわらかくて

食べやすいのが特徴だそうです。



入り口で焼かれた鮎はそのままでも、OKですが、

さらにテーブル席の炭であぶると最高に美味しい。


あゆ独特の香りを楽しみながら、こんがりと炙りました。

体長10㎝メートルくらいなので、頭から尾まで

丸ごと全部食べられますよ。


全然気持ち悪くないです。

欲を言えば、もう少し内臓の苦味があっても

いいんじゃないかなと感じました。


養殖のあゆに較べると苦味は少ないと感じました。
 

鮎の調味料の定番、たで酢も用意されていましたが、

塩焼きがあんまり美味しくて、

余計な調味料は一切必要ありませんでした。

スーパーの魚屋さんで買った養殖の鮎には

必ずお酢とお醤油をかけますが。



蓼酢(たで酢)の”たで”は、有名な

「たで食う虫も好き好き」で有名な植物です。

ピリッと辛い蓼(たで)を食べる虫もいるように、

人の好みはさまざまだということです。

 

鮎のお刺身(生姜醤油で)

意外にも大きい切り身なので驚きました。

料理に合わせて、つまり一番大きいあゆを

お刺身にしているということですね。

ちょっと見に、サヨリと似ています。

あくまでも個人的な意見ですが、私達3人とも

あゆのお刺身は好きではありませんでした。

身がしまっていて新鮮なのはわかるのですが、

海の魚のように旨みがないのです。

やはり昔からあゆといえば、塩焼きに相場が決まって

いるのはちゃんと理由があるんだと

ここで納得したのでした。

 

鮎の唐揚げと野菜の天ぷらです。

本当はもっとたくさんでしたが、あんまり美味しそう

なので写真を撮る前につい食べてしまって……(笑)。


天つゆと抹茶塩がついていました。

鮎の塩焼きに負けないくらい、

美味しい鮎の唐揚げでした。


野菜の天ぷらには天つゆが

あゆには抹茶塩がよく合いました。

油っぽくなく、とても上手に揚げてありました。


まさに”カラッ”と揚げてあり、炭火焼きとは

また違う食感と香ばしさが楽しめます。


 

りんごゼリーとわらび葛もち

このデザートで”鮎づくし膳”のコースは全部終了です。

 
あゆの栄養について調べてみました。

塩焼きで内臓まで食べれば、たっぷりとビタミンAを

取ることができます。

ビタミンAは活性酵素を抑える働きがあり、

動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病予防、

また皮膚や粘膜の細胞を健康に保つ働きがあります。


免疫力を高める効果もありガン予防にも効果があります。

あゆ1尾で1日に必要なビタミン12が取れます。

またあゆには鉄分をはじめ、リン・カルシウム・

マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

鮎づくし膳を全部頂いてから、一品料理を少しずつ頼みました。 
 

あゆの塩焼きはその時の時価なので

1尾350円~1000円と開きがありますね。


私達が行った日は1尾420円でした。

まず”あゆのソロバン”と”あゆの甘露煮”を注文しました。

 

文句なく、塩焼きが美味しかったので、さらに4尾

追加注文したら、お店の人が今日は小さめなので、

1尾サービスしておきますということで5尾頂きました。


 
 
あゆのソロバン(1026円)

ぶつ切りにしたあゆがソロバンの珠の形に

似ているところから、この名前になったようです。


こりこりしていますが

味があまり好きではありませんでした。


 

あゆの甘露煮(702円)

甘からく煮詰められているのですが、市販の佃煮のように

甘ったるくなく上品な味付けで非常に美味しかったです。

 
 

さっきはセットの中の子うるかを頂いたので、

今度は黒うるかを注文しました。


 

黒うるか(108円)

頭から尻尾まで丸ごと刻んで塩辛にしたのが「黒うるか」


日本酒に合いそうですが、お酒飲まないので、

炊きたての白いご飯で食べたかったなあ。



 
 

あゆの唐揚げ(2尾)と野菜の天ぷら(1026円)

パプリカの天ぷらを初めて頂きましたが、

なかなか美味しかったです。家でも天ぷらする時に

揚げてみようと思います。

 

唐揚げに添えられていたもみじおろしと抹茶塩です。




ちょろぎ”のしそ漬け

こちらは無料で~す!

 

ちょろぎ?  これ何なんでしょうか???

巻き貝のような形をしていますが、植物です。

シソ科の植物の根っこにある球根です。

くるくるした形がユーモラスです。


元々は中国語の「朝露葱」を日本語読みにしたもので、

縁起をかついで「長老喜」とも書かれます。

中国では昔からよく食べられている食材で、

長寿に効果があると言われています。

ボケ防止(私にぴったり)や

腸内の善玉菌を増やす働きがあります。

 
 

しめはやっぱり、白玉冷やしぜんざい(650円)で。

ここのぜんざいはとてもあっさりしていて

小豆本来の味がしっかりします。


夏でもこれだけあっさりしていれば

さらっと食べられます。


 
 

食べ終わったら、串をこの串入れに入れます。

 

さあ、私達は何匹あゆの炭火焼きを食べたんでしょうか?

3人で8本でした。

3本はセットの中に含まれていた串で、

あとの5本は別に注文した分です。


 


 

ピチピチはねている生きたあゆが、ベテランの職人さん

によって、どんどん串打ちされていきます。

あゆ達はさぞかし痛くて熱いと思います。

残さずに全部食べてあげましょう。

 
 

帰ろうと思い、外に出ると、きれいな葉っぱの植物が。



実はこれがあの”ちょろぎ”の葉っぱだったのでした。

 
 

初夏の味覚を堪能しました。

帰る前に、ちょっと3人でお散歩。

 

鮎の庄さんの裏手すぐには庄川の河川敷、

手前にはかわいいタンポポたち、

向こうには緑豊かな山々が見えています。


来年の今頃も生きていたら(笑)

ぜひ来たいと思います。


 




そこでちょっと気が早いですが、来年のために

(鬼が笑う)何をどう食べるか記憶の新しい内に考えて

おくことにします。

何人で来るかは、今の所わからないのですが一応

2人分で。

来年になったら値段が変わるかもしれませんが……。

 ご飯セット(白いご飯、吸い物、お漬物)
   486円×2=972円

 あゆの塩焼き  
   1尾420円として×8尾=3360円

 あゆの唐揚げと野菜の天ぷら  
   1皿  1026円

 あゆの甘露煮  
   1皿  702円

 黒うるか   
   1皿  108円

 白玉ひやしぜんざい   
   2皿  1300円

 合計  7468円(2人分)




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